釣船 湘南 茅ヶ崎 一俊丸

【ライトマルイカ】永田文生さんが語る、真の着乗り、タタキ、スッテチョイス、2016年オススメタックル

※ ダイワ製品の写真はいずれもダイワ公式サイトから引用。

2016年オススメのライトマルイカタックル

■ロッド

2016年の私のおすすめは、ダイワの『極鋭ゲーム82 MH157AGS 』(4月発売予定)。

目感度、手感度でアタリをとらえる極細穂先『SMT(スーパーメタルトップ)』を持つ、敏感竿です。

このロッドは極鋭マルイカFに調子が似ています。
オススメのポイントはバッドの強さ。
この強さなら、マルイカの合わせ遅れがないでしょう。

スーパーメタルトップの穂先は、確かにアタリがわかりやすいのですが、値段を考えると、魚種ごとに揃えるには負担を感じる方もいると思います。
しかしこれは、アマダイ、マルイカ、カワハギ、タチウオ、アカハタ、ライトヤリイカなど多種ターゲットに使用できることがいいですね。
どこまでいろんな魚種が釣れるか、私自身、楽しみに使用しています。

またバットエンドを長くとっているので、脇挟みスタイルでの釣りが可能です。
1本の竿でも使うオモリの号数を変えたり、構え方を変えたりで、自分にぴったりとした調子を見つけて欲しいですね。

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■リール

リールは、ダイワの『エアドレッドチューン』が、まずおすすめ。

3月に新発売されたダイワの『プリード』、このハイギヤモデル『150SH-DH/SH-DH-L』も注目です。
7400円ほどの安価で、どこまで通用するか、試したいですね。

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真の着乗りを逃すな!

みなさんはマルイカ釣りでアタリを出すために、スッテの選択を気にされることと思います。
しかし、それ以前にアタリを出す努力が大切だと、私は考えます。

アタリが出せたら、次はアタリを見逃さないで合わせを行います。
ここで重要なのは、マルイカを「最初のコンタクト」で掛けてしまうことです。

さて、問題です。

【1】オモリが着底する
【2】糸フケを取る
【3】アタリが出る
【4】合わせてハリに掛ける

この流れが着乗りですが、これは船に乗った「釣り手」から見た状況。
マルイカから見たら、この流れが間違いかもしれないと、みなさんは考えたことがあるでしょうか?

大事なことは
『投入後オモリが海底に着く前から、釣りがスタートしている意識を持つこと』。

実は、【1】の前、スッテが落下し、中層にいるマルイカの前を通過した時点で、「マルイカ」は、反応しています。

【2】のオモリ着底時ではすでに、マルイカはスッテを抱いています。
落ちてきたスッテがオモリ着底で動きが止まると、マルイカはスッテに抱きつくのです。

しかし【3】で乱暴に糸フケを取ると、マルイカはスッテの違和感を察知。
逃げてしまうのです。

糸フケを取った後、【3】で出たアタリは、実は一度目のアタリではありません。
オモリ着底時にイカが乗り逃げした後、マルイカが再度スッテを抱いてきたアタリだと私は考えます。

この【3】で出たアタリにしても、着乗りをあるていど理解し、すみやかに行っている場合での話です。
竿先が揺れたり、オモリが上下に大きく動くものなら、その時点で2回目の「逃げ」が発生しています。

もしかしたらみなさんは、3回目の乗りで初めてアタリを察知しているかもしれないのです。
掛け損ないは、逃げるマルイカの墨爆弾攻撃にあってしまい、不利な状況となるでしょう。

これを回避するためには、糸フケを取りながら竿先を持ち上げていく時に、海中でオモリがスムーズに上がることが必要です。
少しでも揺れたら、イカに逃げられてしまうからです。

【1】のオモリ着底した瞬間に、下に伸ばしていた腕を引き上げながら糸フケを取る。

【2】糸フケを取った瞬間、穂先を持ち上げようとした瞬間、仕掛けのタルミがなくなる瞬間、穂先にアタリが出ます。

最初のイカのコンタクトを逃さないようにし、ここで取るのが『真の着乗り』です。

この操作ができれば、毎回巻き落としだけで、着乗りを取ることができるようになります。
隣の人が釣りの体制になった時には、あなたにはすでにマルイカが掛かりリールを巻いているはずです。

巻き落とし(図解下)の大切さは、みなさんご存知でしょう。
着乗りの連続は「巻き落とし掛け」の連続となります。

ぜひ、「真の着乗り」を今までの釣りのスタイルに加えて、釣果アップしてくださいね。

▶ 『本当のタタキの意味』『スッテの選択』については次のページに

本当の『タタキ』の意味

マルイカのアタリが出ない理由を、大多数の方はスッテが合っていないせい、と思っているのではないでしょうか?
確かにスッテの違いは大きいでしょうが、原因はそれだけではない、と私は考えます。

釣れている人と同じスッテを入れてみても、釣果の差は縮まらない。
そんな経験は誰でもあるはずですから。

もちろんスッテの選択は、マルイカ釣りの中でとても大切な要素です。
私自身スッテについて語りだしたら、一晩で終わるかどうかわかりません。
しかし私はスッテを気にする前に、釣り方でアタリを出すことに集中すべきだと思います。

極端に言えば、スッテはそれなりのものが付いていればOK。
船上で釣れている人の『アタリスッテ』を、自分の仕掛けに入れていくことを私はしません。

私が船上で気にかけているのは、実におおまか。
ピンク系かケイムラ系か、どちらにマルイカが乗っているかだけです。

潮が晴れているとか、濁っているとかも私のスッテチョイスに影響しません。
上潮に濁りがあるように見えても、底潮は晴れているかもしれないし、魚探には汚れが写っているかもしれません。
天気、潮、席、考えながらのスッテの選択をしていたら、きりがなくなります。

スッテボディの色、仕掛けの中での位置。
私がスッテで考慮するのは、まずこの2点だけです。

くりかえしますが、スッテの選択に悩む前に、誘い方、アタリの出し方、合わせ方を練習すべき、私はそう考えているのです。

▲ ムギイカが多い春もマルイカだけを釣り分ける技術を持つ、エキスパート永田さん(右)。

私は取材釣行が多いので、17メーターで浅場の釣りをした翌日は、60~70メーターのマルイカ釣りをすることもあります。
30号のシンカーを使った翌日、60号を使うこともあり、そのため常に4本のロッドを持ち歩いています。

しかし同じ船宿に通っているみなさんは、常宿でのオモリや水深は把握しているでしょう。
水深とオモリ負荷に合わせたロッドも、同じ船なら2種類あればよいかと思います。

さて、普段、マルイカ釣りをしている水深は、3~5階建てのビルの高さがあります。
屋上から地面までの高さ、実に長いPEを出しています。

ここで竿を持ち、オモリを下げたと想像して下さい。
少しの風でも糸はたわむ。
風で船も動くし、海中では潮の流れもあります。
二枚潮で釣りにくいと感じた経験もおありでしょう。

しっかりイメージするとマルイカの小さいアタリが竿先に出ること自体、とても不思議なこと、と感じませんか?
少しの潮の動きでもアタリは消えてしまうはずです。

そこで『タタキ』という操作が有効となります。
一般に『タタキ』は、スッテを動かしてイカにアピールする、イカをイライラさせて、止めた時に乗せやすくする、と考える人が多いでしょう。
しかし『タタキ』のもっとも有効な操作は、PEの張りを出すことなのです。

上記で書いたとおり「投入時」や「巻き落とし」(下の図解【1】)はイカを乗せることはとても重要な要素ですが、これは糸フケが出やすい。
糸フケ時にはイカは乗りやすいのですが(図解【2】)、アタリは見難く、合わせもききにくいのです。

しかしここで一旦スッテを抱いたマルイカは、例え合わせが効かなかったとしても、スッテから離れずに近くにいると考えられます(上の図解【3】)。
その後もちょこちょことスッテに触ってくるだけで、しっかりと抱きついてはこないマルイカ。

このマルイカを攻略するために、『タタキ』を入れ、しっかりと糸を張り、イカに乗り直させるのです。

『タタキ』は、スッテを動かすことだけでなく、むしろ糸を張り、アタリを出し、合わせを効かせやすくするということを理解しましょう。

スッテに選択は難しく考えないように

私のスッテチョイスは、一言で言うと、いい加減。
「釣って見なきゃ分からない。
なにがいいかは、マルイカに聞いてくれ」
これが基本と言ったら意外でしょうか?

もちろん、こだわりはたくさんありますし、自作のスッテも使います。
しかしスッテを開発する上で、大切なのは、
「マルイカを釣る前に、人間が釣れなくてはならない」ということ。
人間が釣れて、初めてマルイカ釣りに使われるのだからです。

ダイワの仕事をしている関係で、私はミッドスッテしか使っていませんが、他メーカーのスッテも優秀です。
いろんな効果を出すスッテもありますが、あまり複雑にとらえず、ボディ色を中心に考えたらよいと思います。

船でダントツで釣る人達には、こだわりが多く、スッテも自作している方がほとんどです。
私自身、自作スッテも使いますが、市販のスッテで十分釣れます。
こだわりすぎは考えすぎを生み、失敗の原因にも繋がるので注意しましょう。

私の仕掛けは5本直結で、あまり頻繁にスッテを変えることはなく、大抵は前回使ったものを次回も使っています。

気にしていることはまずイカが乗った位置です。
上3本に乗ったのか? 下3本だったか? 真ん中3本だったのか?
この3種類の釣れ方を重視しています。

スッテは、ケイムラとピンクの2種類をメインにし、濃さ違いと赤ヘッドで2種類、これで4本、もう1本はその日に釣れているタイプを追加します。

仮にDAIWAのミッドスッテ『GK赤帽ギョクロ泡ハダカ48S』に乗りがよかったのなら、上1番か2番に入れ、1本おいて『GKギョクロ泡ハダカ43S』を追加して5本にするのです。

▲ 5本のうち、1本は乗りのいい色にし、1本おいて、同系列の別のスッテを配置させる。

同じように釣れるのが、『KM赤帽ピンク泡ハダカ48S』なら、1本おいて『PKピンク泡ハダカ4343S』を入れます。

こうして上から、ケイムラ、玉露、ピンク、玉露系、ピンク系とセットしていきます。

黄色(メーカーによっては、黄緑、緑)、これらの派手な色をコマセスッテと呼び、上のほうに付ける方もいらっしゃいます。

しかし私はこの色をはじめとする派手な色はあまり使っていません。