釣船 湘南 茅ヶ崎 一俊丸

【村越正海プロ&平林潔氏の全実釣解説】2016年・強敵のシロギスを攻略する

2016年・強敵のシロギスを村越正海プロ、平林潔氏が攻略する

2016年4月9日 / text&photo C.S.C.NAOMIE

■ この道30年の船長もため息が出るほどの、まさかのキスの絶不調

この道30年の一俊船長も『経験がない』とため息が出るほど、今シーズン絶不調のシロギス。

例年ですと3月には乗合船が出ているのですが、今年はそれも出せず……。
冬から数回試釣船を出すも、撃沈状態。
時に船中1尾という不名誉な数字さえ出してしましました。

いよいよ崖っぷちという状況で、最後の試釣船を出したのは、4月9日。
背水の陣に、私C.S.C.NAOMIEは、DAIWAテスター村越正海プロと、『シロギス名人』オリムピックテスターの平林潔氏に同行をお願いしました。

先に結果を書くと、
シロギス 20センチ前後が、0〜8尾。
他にマダイ0.6キロ、ワニゴチ40センチが2尾、ホウボウ35センチが0〜2尾、カサゴ、メゴチ大型多し。

これだけ見ると、なんだやっぱり今シーズンはダメか……と思われそうですが、実際の船上は一日中なにかしらのアタリが絶えなかったのです。
また、いかに難しいキスを釣るか? の駆け引きも、お2人は楽しんでいらっしゃいました。

一日を終え、村越プロ、平林氏ともに、
「ゴールデンウィーク前にはキスも問題なく釣れだすだろう」との太鼓判を押してくださいました。

▲出船前の村越プロ(右)と平林氏。
村越プロが手にしているのは、新作のセイカイコレクションLTテンビン。
どんな製品なのか、リリースが楽しみです!

■ 絶不調の原因を探るタックルたち

さて当日、一体相模湾にキスがいるのかいないのか、はたまたなにかの原因で釣れなくなっているだけなのか?
ドキドキの出船でした。

そんな時でも、
「キスを釣るのなら、船から攻めるのが一番楽しい」と、村越プロは上機嫌。

片や、平林氏は、
「どんなに食い渋りだろうが、数が少なかろうが、いつもどおりの攻め方でとおす」と安定感たっぷり。

まあ、村越氏はどんな状況でも釣りの時は、満面の笑みを浮かべていますが……(笑)。

▲まず用意された村越プロのタックルは、自製の軟調竿に、ダイワのセルテート2506Hのコンビ。
PEは0.4号。リーダーは1.5号30センチ。

キーパーは受太郎。

▲村越プロは、魚の引きを楽しめる軟調竿がお好みのようです。

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▲村越プロの座席周り。
ウロコ落とし、小物類、餌、餌箱が並びます。

ハリスを切るハサミは、釣りの必需品。
また、キス釣りではハリごと飲まれることが多いので、ハリ外しもあると便利です。

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▲最近これ使用されている方、非常に多いですね。
軽くて錆びず、しっかり魚を掴める性能がウケているようです。

▼ジャリメの滑り止めには、木粉を使用。
以前は石粉を使っていたそうですが、リールのベアリングに入ってしまい、ゴロゴロと違和感を感じることがあったため、木粉に変更したとか。

片や、平林氏はオリムピックのインディビキス180−Hをチョイス。
リールは、ダイワのセルテート。PEは0.8号でした。

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■ キスマスターの自製仕掛け

さて、それでは2人のキス仕掛けの詳細を見ていきましょう。
まずは、村越プロから。

この日のハリスは0.8号ですが、数が釣れる時は1〜1.2号を使用するそうです。

村越氏はまずこの長ハリスの仕掛けを置き竿にします。
キスにじっくりと食わせる作戦なのでしょう。

▲村越プロは、セイカイコレクション『LTテンビンテンビン』新作を使用。

そして、平林氏。
ハリは8号基準。
キスの型が小さい時、数釣りしたい時は、7号を使うそうです。

上記の仕掛けは、特に食い渋り対策ではなく、平林氏はどこのキスでも、基本全長80センチで釣ります。
短い仕掛けを使う意味は、誘いが仕掛けに反映しやすくするため。

仕掛けの流さでなく、誘い方を変えて、その時々のキスに合わせていくそうです。
食い気があるかないかに加え、潮の流れの速さなどの状況も、判断基準の1つになるのでしょう。

また2本バリとも金ビーズが付いていますが、これは単なる「おまじない」程度の意味だとか。

▼平林氏のエサ付け。

『いよいよポイントへ』&『作戦変更』へ▶

■ いよいよポイントへ

当日、平塚沖での8時半。
平林氏はいつものようにキャストし、仕掛けをさびきながら誘っていきます。
そしてトラギスを食わせた後、見事シロギスをキャッチ!

しっかりと飲まれたハリに、
「キスの食い気はある」と判断されていました。

しかし当日私が一番驚いたことは、春になって魚種が非常に豊かになっていたこと。
「キスが釣れない」「キスが釣れない」との評判でしたが、それ以外のゲスト、今まで眼中に入っていなかった魚は実に多彩でした。

定番ゲストのメゴチは、ほとんど良型。
20センチも超えたものは、お刺身で作りやすいです。

▶意外と簡単、そしてお造りでおいしいメゴチのさばき方

こちらも定番、ホウボウも数多く出ました。
村越プロは2尾キャッチです。

こちらは、ジャリメに食ってきた、ワニゴチ。
メゴチエサにするともっと大型を狙えますね。
今回はメゴチが大きすぎて、エサにしにくかったです。

トモの渡辺さんは、マダイをキャッチ!
これもジャリメに食ってきました。
よく1号の細ハリスで穫れましたねー。お見事!

■ 作戦変更

このように実に魚種豊富なゲストにびっくりすることの連続の中、メインターゲットのキスを狙い、作戦変更。
村越プロは胴つき置き竿をやめ、本来のキャストで攻める釣りに。

「キスがいることはわかったから」と、ハリも6号から7号へと大きくさせます。
ハリを大きくさせることで、エサも大きく付けることができ、アピール力をアップさせる作戦です。

▲ハリのサイズを大きくして、エサも大きく付けて、魚にアピールする。

これの仕掛けに変えて、キャストするとあっと言う間に、キスをキャッチです!

片や、平林氏は反対に、胴つき仕掛けに変えることに。
竿はオリムピックのキススペシャルをチョイス。
これは平林氏自ら、開発に関わった竿で、胴がしっかりしているため、シャクリやすいそうです。

「テンビン道具より、胴付き仕掛けはからみが少なく、手慣れていないビギナーさんでも釣りやすい」と、平林氏。

軽くキャストし、シャクってオモリが海底に再度着いたら待つを繰り返します。
待つ時のポイントはラインをゆるめ気味にすること。
これが自然な誘いとなり、魚が違和感なく口を付けてくるとか。

シャクってからエサを落としこんでくると、キスが追ってくることがイメージできているそうです。

親子連れでのんびり楽しむにも、ガチキスで魚と勝負するのも、はたまたキスをエサにヒラメやコチを狙うのも、一俊丸のキス船ではどんな楽しみ方もできます。

担当の堂満船長に、
「一番キス釣りが楽しい」と言わせるほど、奥の深いこの釣り。
遅れた分、スタートダッシュさせてみんなで楽しみましょう!