釣船 湘南 茅ヶ崎 一俊丸

【カワハギ】宮本英彦流誘い方・基本の3パターン+1

カワハギ釣りの狙い

数 ★★★★★  /  型 ★★☆☆☆

私が長年試行錯誤をくり返し、なんとか辿りついた私のカワハギの釣り方を紹介します。
ただ、いまだに完成していないことも事実なので、チャレンジは永遠に続くと思われます。

もうお気づきの方もいると思いますが、カワハギ釣りの場合『絶対』が通用しません。
いいペースでカワハギを釣っている最中に、急に釣れなくなったりすることが当たり前のようにおこります。

極端な話、数分のポイント移動で、それまでの釣り方がまったく合わなくなるのがカワハギ釣りですから。
まあ、他の釣りでもあることですが、カワハギ釣りの場合、その傾向が極端なので悩まされます。

しかしいきなり釣れたり釣れなくなったりと、この複雑さがカワハギ釣りの面白さだと思います。

自分の釣りにたどり着くまでは何年もかかりました。
でも今はなんとか自分のスタイルができ上がり、釣り場での不安や迷いが減ったのも事実です。

自分のスタイルを確立するように、ぜひ皆さんもいろいろと試してみてください。

タックル

ロッドの選択は、釣れてくるカワハギのサイズと釣り方により決めるようにしています。

■小型メインの場所、ワッペン対策には……

竿 : SHIMANOステファーノ攻S170
ハリ : SHIMANOのノセ掛7号

■通常の場所では……

竿 : SHIMANOステファーノCI4+M180 ステファーノMH170ステファーノCI4+H175 、ステファーノ180(使用頻度順)
ハリ : SHIMANOの攻掛4.5~5号
(型が小さい時は、下バリ1〜2本をノセ掛7号に変更)。

■キャストで釣っていく場合……

上記とほぼ同様。

■ 宙で釣っていく場合……

竿 : SHIMANOステファーノH170 HH165(感度がよく、宙でタタくのが楽な硬めを使用)。

ハリ : SHIMANOの攻掛4.5~5.5号。

■ 共通しているタックルは……

リール : SHIMANOステファーノ201ステファーノ201XG

中オモリ : 使用せず、反射板のみ。

エサ : 一俊丸、生剥き身アサリエサ

▶ 『タックルについて.2』は次のページに

ここ数年、カワハギタックルの進化がめざましく、各メーカーが毎年新製品を出してくるのでユーザーは悩んでしまうでしょう。
特に高額品は素晴らしいパーツを使用しているので、その出来栄えには毎回驚かされます。リールはまるでマシーンのようで、細かなセッティングも可能です。

ここで1つアドバイス。
もしこれから新たにタックルの購入をお考えなら、多少無理をしてでも最新型をおすすめします。

特に2セット目だったり、今お持ちのタックルに不満を感じたら、お店でスタッフのアドバイス受けながら、手に持ち、納得いくものを選び出すことです。
オールマイティに使えるタックルにするか、自分にあった釣り方で選ぶかも重要なところなので、慎重に選んで下さい。

今回の原稿はあくまでも個人的に書かせていただくので偏りがちですが、ぜひ参考にしてして下さい。

▲カワハギ用の小物
左から、竿掛け付きエサ入れ、カウンター、はさみ、ペンチ、ハリ外し、マグネット板。

中オモリや集器はカワハギを寄せる威力があるのはわかっています。
しかし私の場合は自分の釣り方に不必要と感じたので、今ではなにもつけません。

中オモリや集器を付けて仕掛けをタルマセた場合、竿を上げて来る時に勝手にカワハギが掛かっていることが多いのです。
これはアタリを感じ取ってから、積極的に掛けていくスタイルの自分には向かないと思い、あれこれと外していき、徐々にシンプルな仕掛けに辿りついたのです。
シンプル・イズ・ベストです。

ただ間違いなく、集器はカワハギに対して絶大なアピールができるので、付けても抵抗がない、軽い反射シールで対応しています。
このへんは個人個人釣り方が違うので、判断が難しいと思います。

▲カワハギ用のオモリは数種類用意

何度も言いますが、カワハギ釣りに、『これが絶対』という釣り方はないでしょう。

特に小型相手だとなおさらです。
サイズが小さいと動きも速く、活性が高いので、集団でエサに群がり、あっと言う間にエサを取られる現象が多く見られます。

小型対策はハリサイズを小さくするか、穂先の軟らか目の竿を使用します。
食い込み重視、弾かれないような工夫をするのです。

これはどの誘い方でも共通なので試してみて下さい。

▲仕掛けはSHIMANOのノセ掛SHIMANOの攻掛など

▲オモリの上には、ガマカツの蒲克工房集魚スナップ、花火を装着。
カワハギに効果的ですが、サバフグも寄せてしまうので、あまりに外道が多い場合は外しています

▲ アサリには塩をまぶして使っています。塩にこだわりはなく安価なもので。
アミノ酸などは一切使いません。塩をかけてもカワハギの補食には影響ないと思います。

塩は最初、少量付け、その日の釣りによって必要な量を足していきます。
キャストする時はエサが落ちないように、多めの塩でしめ、硬くさせます。また硬くさせておいたほうが、エサ付けが楽ですね

▲宮本流エサ付けは、まず水管に刺し、ベロに抜き、最後はキモに抜くというセオリーどおり。
違っているのはハリ先をキモの中に隠さず、2、3ミリほど外に貫通させること。
カワハギは水管だけになってしまっても食ってくるので、しっかりと付けます。
また、写真のように水管だけハリに残っていても取らずに、新しいエサを付けていきます。

▶ 『誘いについて.1』は次のページに

カワハギの誘い方

誘い方は、私の場合4とおりに分けて考えます。
簡単に説明しますと基本ベースはタタキ、ゼロテンション、宙釣り、そしてキャストの4つです。
この4パターンを時に組み合わせながら釣っていきます。

【第1のパターン 】タタキ

まずはタタキの誘い動作と合わせ方を説明します。
これさえマスターすれば、いろいろな釣り方に応用できるので、ぜひ覚えて下さい。

まずオモリが着底したら竿を大きく上下に振り、エサを動かしカワハギにアピールします。

この時、オモリが底に付いたままですと、いくら竿を動かしても、仕掛けにまで伝達できません。
特に水深が20メートル以上のポイントや、柔らかめの竿を使用しているとなれば、なおさらです。

ラインは潮の抵抗を受け、海底付近での仕掛けはほとんど動いていないと思われます。
そこできちんとタタキの動作をするには、オモリを一旦底から離し、10〜30センチ完全に浮かせた状態で行うことが重要です。

タタキの回数に決まりはありません。ひとまず3〜5回ていどで十分です。

タタキ幅を小刻みにしたり、大きくしたりのバリエーションは、カワハギの釣れ方で判断するようにしています。
また竿によりタタキ幅を変えたりと、細かく上げるときりがありませんが。

そしてオモリを底につけてアタリを待ちます。
このアタリを待つ長さもカワハギの食い方で決めていきます。
もし頻繁にアタリが出るようなら早目の2〜3秒にしませんと、エサだけ取られる羽目に合うでしょう。

タタキ釣りの場合、このようにタタいて止めるのくりかえしでカワハギを寄せるイメージです。
タタキの後にアタリが感じられない場合は、止めるタイミングを少しだけ長く取ります。

ただしタタク動作は決して止めてはいけません。
アタリが感じ取れるまで、タタいて止めてをくりかえします。

もしアタリが感じられなくなった場合は、それはエサがないと判断できます。
慣れてくれば、エサが全て取られた感覚がわかってきますよ。

最初の内はエサが3個ついているので、3回アタってその後アタリがなければエサは全て取られていると判断してもいいでしょう。
このようにアタリを感じ取りつつエサがなくなっていればマシな方です。
なにも感じずに全てのエサを取られる場合も多々ありますから。


▲オモリが着底したら、10〜30センチ底を切って、ひとまず3〜5回ほどタタいて、カワハギを寄せる。


▲オモリを底につけて、アタリを待つ。タタキと待ちをくりかえして釣る。

カワハギのアタリは慣れてくれば、あるていど判断がついてきます。
コツとかカッとか、なんとなく金属的な感覚で手元に伝わります。
これが外道のトラギスやベラですと、ブルブルというような感覚。
使用する竿で手元に感じる感覚(いわゆる手感度)は、多少違ってきますが。

軟らか目の竿ですとコツ……の伝わり方を竿が吸収してしまい、優しい伝わり方となります。
逆に硬い竿ですと、アタリがダイレクトに伝わるので、明確に感じ取れます。

アタリを感じたらここで合わせる訳ですが、思いっ切り大きく合わせるようなことはしないで下さい。
大合わせだと、大型ほどハリが伸びたり、竿を上に上げた時に動作が一瞬止まり、テコの原理でハリが外れてしまうことが多いので注意が必要です。

カワハギの仕掛けはハリスも短く、全体的にピンピンに張っている状態なので、竿を軽く上に上げるだけで十分ハリ掛かりします。
もしカワハギが掛かれば鋭角的な引きが伝わってきます。
何尾かカワハギを釣れば、引きで本命か外道かの判断できるようになるでしょう。

上手くカワハギが掛かったら、後は一定のリズムでリールを巻くこと。
ここでもポンピングはしないことです。大合わせと同じ理由でハリが外れてしまう恐れが考えられるからです。

さらにタタイた後に仕掛けをタルマせ、エサを静止させカワハギに食いやすくしてやったりもします。
この場合も中オモリや集器を付けたりすると効果的ですね。

中オモリや集器を付けてタタキを入れると、仕掛けはトリッキーに動きより一層カワハギにアピールさせる事が可能です。
さらに竿を下に倒すことにより、仕掛けを海底にはわせカワハギ本来の採餌行動に近付けられます。

▲タタキの後のバリエーションとしての、タタキたるませ。
タタキを入れた後、仕掛けを海底にはわせ、カワハギに食いやすくさせてやります。

このようなタタキタルマセの場合は、下に倒した竿をゆっくり上に上げる間にアタリが出ることが多いです。
アタッたらそのまま合わせの動作に入ります。
カワハギでしたらゴンゴンとかガンガンっと鋭角的や金属的な引きを感じられるので、そのままリールを巻き続けて下さい。

これが外道でしたらブルブルと言う感じで伝わるので、30メートル以上の深場の場合はそのまま仕掛けを下ろし、カワハギが掛かるまで釣り続けるとよいでしょう。
例え1つのハリに外道が掛かっていても、コツとかカッと言ったカワハギ特有のアタリは感じ取れますから。

この場合もエサが3個付いているとイメージして、そのまま釣り続ける事です。
これが20メートルより浅い場合は、仕掛けの上げ下ろしも楽なので、外道が掛かってしまったら上げるようにしています。

ただし根周りなどでは外道が掛かった場合はすぐに上げたほうが賢明でしょう。
ハリ掛かりした外道が根に潜りこみ、根掛かりの原因となるからです。

【第2のパターン】ゼロテンション

この釣り方は私が一番得意な釣り方です。
アタリを感じ取ってから掛けるという、釣りの基本的要素がタップリ含まれてる釣り方だからです。

オモリを底に付け、ラインを張り竿先に掛かる負荷の曲がりをなくし、穂先をまっすぐにします。
この状態がゼロテンション。

この場合、できるだけ穂先に抵抗を受けさせず、常にまっすぐにすることに注意して下さい。
ナギならば比較的やりやすいですが、波が高いと難しいかもしれません。
もし波が高い場合は、船の揺れに合わせ竿を上下に動かして、ゼロテンションを保ちます。

この状態にするとアタリは手元や穂先で感じ取れ、確実に手感度や目感度の釣りとなります。
大体アタリの90パーセントは手感度で取れます。
カサカサとかチクチクと伝わるので、慣れてくればすぐにアタリを判断できると思います。

▲オモリを底に付け、ラインを張り、竿先に掛かる負荷の曲がりをなくすのが、ゼロテンション。
この繊細な状態を保つため、片手でチョイ巻きの操作ができるSHIMANOのステファーノは便利。

またただじっとゼロテンションで待っているのではなく、タタキ動作で竿を上下に振り、オモリを海底から離したり付けたりの後に行うと効果的です。

基本はオモリをトントンと底につけ、そして止めてゼロテンションでアタリを待つ、というイメージです。
このオモリトントンを激しく行うと、タタキの動作になります。

最初はゆっくりのオモリトントンからはじめ、アタリがなければタタキに移行するのもよいでしょう。
時には竿先にクンとかフヮっという感じでアタリが現れます。

ここで仕掛けを止めて、ゼロテンションにし穂先を注視。
すると目感度でもアタリを感じ取ることができます。


▲タタキを入れたゼロテンションでの釣り、基本パターン。
オモリでトントンと海底をタタキ、その後ゼロテンションで食わせる。


▲アタリが出ない場合は、タタキを入れてカワハギを寄せる努力をし続ける。

このゼロテンションでのアタリのカサカサという感触を取れたら、お使いのタックルは向いていると思います。
これがカワハギ専用竿でない場合は、この微妙なアタリが感じ取れないことがあります。
ほとんどのカワハギ竿の場合、高額になるほど高弾性素材や小型の軽量ガイドが装着されているので、さらに繊細なアタリを感じ取ることが可能となってます。

そしてアタリを感じ取ったら、合わせはゆっくりと竿を上に上げるだけで十分です。
もしここで大きく合わせてしまいカワハギが掛からなかったら、そのカワハギは驚いて他の方のエサを食いに行ってしまうことが考えられます。

したがって掛からなくても慌てずに、また仕掛けを下ろし、今まさにエサを食いに来ている活性の高いカワハギがまだいるとイメージしましょう。
ふたたびエサが残っている限りアタックしてくるでしょう。

このような釣り方がゼロテンションです。
ただこれもカワハギの密度が濃いエリアでないと中々効果が発揮できないこともあります。

▶ 『誘いについて.2』は次のページに

【第3のパターン】宙釣り

オモリを底から離した状態であれば自然に宙釣りとなりえます。
一番宙釣りが効果的な状況は、海底に外道が多く、オモリを一瞬でも底につけようものなら外道の猛ラッシュとなる場合です。

もしこのような状況に遭遇したら、すぐにオモリを底から浮かし外道を回避します。
また根のきついポイントでも効果的です。
根掛かりを避ける意味でもオモリを底から離すと、必然的に宙で狙う事となります。

オモリを底から離す距離ですが、私の場合50センチ〜1メートルくらいです。
根回りを狙う場合、海底の起伏が大きく、浮かしているつもりでもオモリが底にタッチすることも。
その場合もすぐに浮かせるようにしています。

▲宙での釣りは、海底に外道が多い時、根が荒くオモリが根に引っかかってしまう時に効果的

実は高活性のカワハギは浮いて採餌行動をするので、とても効果的な釣り方でもあるのです。

投入後、底を取ったらすぐに仕掛けを上げ(ラインマーカーで確認するかリールで何回巻けば何センチ巻き取れるか覚えておく)て、浮かせます。
このような宙でタナを切っている状態をタナを切ると言います。

竿先を目線の位置まで持ってきて、ここから宙釣りのスタートです。


▲ 宙の釣りのイメージ
竿先を目線の位置に持ってきて、そこから竿先を上下させ、動きと静止の組み合わせでアタリを出す

竿先が目線に来ている時のオモリの位置を、底から1メートルにし、ここを基点として誘います。
基点からさらに竿を上に上げてから、タタキ下げていき、基点まで戻すのです。

誘い下げは最初30センチか50センチ間隔。
小刻みに仕掛けをゆっくり下ろすようにするとよいでしょう。
そして基点で一旦仕掛けを止めてアタリを待ちます。

▲基点を底から1メートルとし、そこから仕掛けを上げてから、基点までタタキ下げていく

アタリの多くは手感度でチクチクとかカッカッと伝わります。
宙で狙うと明確なアタリが現れるので、非常に面白い釣りと言えます。

もしこれを感じたらしめたものです。
カワハギがエサにアタックしている証拠ですから。

これがカワハギでなく、外道のキタマクラでしたら、金属的なアタリではなく、フワフワプルンとソフトに感じます。
また宙にしているつもりでも、外道しか掛からない場合は、もう少しタナを高くするとよいでしょう。

それではどこで合わせたらいいか、ここが宙の釣りの最大の難問ですね。
活性が高くカワハギが大型の場合は、このまま待ち続けると、ガッガッガガガッと派手に竿先を振わせ、勝手に掛かることも多くあります。

ただせっかちの私の場合待てません。
したがって小さいアタリを感じたら、そのまま聞き合わせ気味に竿を立てて合わせ、掛かればそのまま巻き合わせで取り込みます。


▲ カワハギ釣りに大合わせは、禁物。
仕掛けがピンピンに張っているので、少し竿を立てるだけで、ハリ掛かりします。

ここで掛からない場合は、すぐに仕掛けを元の位置まで下げてその場でタタイたり、竿を上下に動かしエサをユラユラさせ再びエサをアピールさせ、もう一度食わせる努力を試みます。
この場合も大合わせをしてしまうと、せっかくエサを食いに来たカワハギを驚かしちらしてしまう恐れがあるのでゆっくり静かに行うようにして下さい。
最初のアタリで掛からなくても、2度、3度目のアタリで釣った事も何度もあります。

【第4のパターン】キャスト

広範囲を狙う釣り方で、アンダーハンド、いわゆる下投げを用います。
キャストの釣り方は、オモリが底につき常に仕掛けが斜めになっているので、横の釣りとも言えます。

比較的波が穏やかな状態で、カワハギが食い渋っている時などはかなり効果的です。
ただしどんな場面でも有効とはいかず、例えばカワハギが非常に多いポイントではしっかりと船下を狙った方がいいでしょう。

この釣り方でも中オモリをセットしたり、集器をセットすると集魚効果が高いことは立証ずみです。
ただ私の場合は、付けても反射シールのみで対応しています。
この方がキャストした時に仕掛けに抵抗がかからず、飛距離が伸びるし、通常どおりに確実にアタリを感じ取れるからです。

また適したポイントと不向きなポイントがあるので、この辺の見極めをしっかり行いませんと逆効果となってしまいます。
向いているポイントとは、まずは20メートルより浅場。
さらに地形がフラットで根掛かりが少ないポイント。このような状況で粒根があり、カワハギが広範囲に散っている時などです。

深場ではいくらキャストしても、潮の影響で仕掛けがすぐに船下へ戻ってしまうことが多く、逆効果になってしまうことも。
浅場でも根のきついポイントもキャストするとすぐに根掛かりしてしまうので止めた方がよいでしょう。

船長がマイクでポイントの状況を説明してから、キャストするかしないか判断することです。
いきなりキャストして一発で根掛かり、なんて場面を何度も見ていますし、当然私も経験ずみです。

それでも時には驚くほどの釣果を出せるので、多少根の荒いポイントでもキャストして勝負することもあります。

▲翻弄されつつも、1回の釣りのうちで、3、4回ほど自分の思いどおりになることがあります。
それが、この釣りの快感ですね。

キャストしたら、まずはオモリが着底するまでフリーフォールでラインを出します。
ただし潮や風の影響でラインが左右に流れるようならサミングして調整してやりましょう。

さらにラインは自分の前にくるように注意。
他の方へ迷惑にならないようにして下さい。
もしラインが左右に酷く流れてしまったら、必ず周囲に一声掛けて回収しましょう。

一番他の方に迷惑が掛からずキャストできるのは、船の四隅の釣り座です。
この場合はミヨシなら前に、トモなら後ろに、気兼ねなくキャスト出来るので安心です。

ただそうそう理想的な釣り座には座れないでしょう。
このような時は潮や風向きを見ながら、逆方向に向かいキャストし、着底時に自分の前にラインが来るように心掛けましょう。

釣り方は、オモリが底に着いたら竿を上に上げて、オモリがトン・トンッと動くような感覚で誘います。
アタリは仕掛けの動きを止めた状態で取ります。
アタリの出方は今まで同様、カッカッとかコツッと出るのでカワハギだと判断出来るでしょう。

問題は誘い方ですが、『トン・トン・ストップ』か、『ズル引きでストップ』がよいのか、釣りながら見つけ出すしかありません。
オモリを浮かせた状態で竿を上下に激しく振るタタキも有効です。

とにかく常に仕掛けを動かして、誘い続けることが重要です。


▲キャストでの誘いのイメージ
キャストし糸フケを取った後、オモリが底をトントン叩くようにする。ストップさせたところでアタリが出やすいです。
食いがいいと、トントンと誘っている最中にガガガ……と、ヒットすることも。
またオモリを完全に底に付けたまま、誘ってくることを、ズル引きと言います。

以上が私の大まかな釣り方ですが、先にもお伝えしたとおりこれが『絶対』と言う釣り方はありません。
現場で釣りながら釣り方を合わせて行くのが一番よい方法なので、以上のことをしっかりと頭に叩き入れてから、引き出しを増やして下さい。

【特別寄稿】 宮本英彦氏、茅ヶ崎沖カワハギを攻める

 宮本英彦氏プロフィール

■ 28年間のバスプロ生活を経て、前から大好きだった沖釣りへ変更。ジャッカルのフィールドテスター。

■  特に勝負する釣りが好きなので、シーズンになれば大会が多く開催されるカワハギを追いかけています。
普段はひとつテンヤマダイ釣りやヒラメ・フグ・シロギスそしてたまにスミイカ・アカイカと、食べられる魚を釣って楽しんでいます。

正直、電動リールを使用する釣りは苦手。決して嫌いではありませんが手巻きで狙える水深の釣りが好みです。
バスプロ時代は数々の戦歴がありましたが、今では沖釣り親父なので「楽しく釣りが出来ればよい」それだけです。

ただ目標はあります。それはカワハギの2大大会、DKO(ダイワカワハギオープン)と、シマノステファーノグランプリの優勝です。

釣り歴はだけは古く、5歳から父に連れられて鮒、タナゴ、ハゼ釣り、そして今では相当貴重なアオギスの脚立釣りも経験しました。……ということは、釣り歴53年。
よく船宿の受付で釣り歴を記入しますが、『53年』と書くと、爺さんに思われがちです(苦笑)。