去年の最後の営業日は30日で、その日は雨が強かった。
午前のうちにペーパーワークをすませて、寒い中戻ってくるお客さんのために、スープの買い出しをしていたら、突然なにかがこみ上げてきて、スーパーの真ん中で涙を堪えることになった。
その日、本当にギリギリになって、みんなにわずかながらボーナスを出せるとことが決まって、ほっとしたからだろうか?
仕事が終わって、ビールを2本飲んで帰宅。
31日は夜になってやっと時間ができて、ナオ太郎(仮名)と店に行った。前日の雨でお客さんに貸し出した大量のタオルを、2階のベランダで洗濯。
外置き用の洗濯機は小型の2層式。お正月用の準備をしながら、何度も外階段を上り下りしていると、さっきまで『笑ってはいけない』で大笑いをしていたナオ太郎が、私の様子を見に来た。
「ねえ、ママ、星がきれいだね」の後は、いつものように天体の知識をひけらかす訳でもなく、珍しく黙って空を見上げてた。
真っ赤だった月が、青白い色に変わり、遠くの砂浜のラインまで照らす。
「ナオ太郎、ここも星の一部だね」と私が言うと、彼は神妙な顔をしてうなづいた。
こうして必死で走り続けた2012年は暮れていった。今までの人生で最も戦った1年。最も充実した1年。
まだ新年が始まった自覚は少ないけど、きっと甘ったれの私は今年もみんなに感謝することになるでしょう。
今年もよろしくお願いします。