釣船 湘南 茅ヶ崎 一俊丸

涙のA級ライセンス

 ピンポーン。
シロッコが納車の日、私は呼び鈴を聞くと猛ダッシュで外に飛び出した。

 そ、そこに見たのは、あまりに美しい物体…。

 思わず、鼻血ブーな私…。

 原因はシロッコではない。
シロッコのかっこよさは当然納車前から知っていたし、試乗もすませている。

 鼻血出すほどビックリしたのは、ディーラさん。

 笑顔が溶けそうな美貌の28歳(推定)。

長身で筋肉質のボディをそっと包むスーツ姿…。
あ、あ、あ、安藤さ〜ん!

 2人でシロッコに乗り込んで、しばし車の説明を受ける。
すぐ隣の安藤さんの優しげな視線が、たまらん。
車内の密閉感が幸せの、極地〜!

 安藤さんが去っていった後も車内には幸せの残り香が…。

ああ、イイ男が近くにいるだけで、ヒトはこんなにも幸せになれるのね…。

 そして私は人知れず、誓った。

 最初に私のシロッコのハンドルを握る男は、安藤さんに負けないくらいのイイ男にしよう、と。
ドライバーズシートの処女を私はそれまで守りきってみせるわーーーっ!

 時は流れ、処女堅守のまま、昨日はシロッコでの初の釣り。

 船宿の前の駐車場で荷物を降ろし、カッパを着込んでいると、船宿のおじいちゃんがやって来て、
「ねーちゃん、車もうちょっと、右に寄せて」

 う…。やっぱ、言われたか。
しかし相手はまだ慣れない新車。
私は10時10分で幅寄せに挑むものの、なかなか思い切れない。

 おじいちゃんが優しくアドバイスを飛ばす。
「もう一回バックして。
ハンドル右に切って…あと少しイケるでしょ?」

 それでもモタモタ、オロオロの私。
とうとう出船時間となり、船長が出て来て、
「じーちゃん、ちょっと運転代わってやれ」

 がびーーん。
しかし私が、出船時間を遅らせる訳にもいかず…、処女はおじぃちゃん(推定75歳)に捧げられた…。


 涙のA級ライセンス…。

 おじぃちゃん、優しくしてね。

…あ、ああん…。

○○○○○○業務連絡○○○○○○

しかも昨日はメバル船は出船せず、代わりにLTアジ船に乗っちゃったよー。
新車のうちはコマセ釣りヤリたくなかったのにぃ〜。
しかもアジ釣りしたの10年ぶりくらい。
みんなのアジ釣り、コマセ釣り爆笑エピソードあったら聞かせて!