釣船 湘南 茅ヶ崎 一俊丸

自分の方向性について考えてみる

 不況だし、売れないし…のがんじがらめの伸び悩み状態に落ち入ってる今年の私。

 先日プロヂューサXにお会いできるチャンスがあったので、自分の方向性について相談してみた。
プロヂューサXとはあの巨乳ライジャケの発案者でもある、超〜敏腕プロヂューサだ。

 するとX、
「うむ…。確かに今この世の中でやっていくのは大変だ…」と一言。

「しかも新しいものをイチから作るなんてお前の力ではとても無理だ」とまた一言。

 目を深く閉じ、腕組みをして、いかにも念を入れて考えている…といった様子のX。
彼の頭の中は神秘の宝箱だ。
そのおこぼれのアイデア1つをもらうだけで、自分の安泰は間違いなし。

 私は待った。
今日も待った。
彼の口からそのアイデアの宝が落ちてくるのを、ひたすら待った。

 すると突然、Xのサングラスの奥の瞳がカッと開かれ、キラリと光った!

「お前が今後目指すものは…」

「はい!」と私。

「お前が突き進む道は…」

「はい!!」

「引田天功にプリンセス天功がいるように、2代目の道だ!」

「は…? だ、誰のですか…?」

「もうすぐ死にそうな奴がいいな…」

 そこでXはいかにも悪人といった笑みを浮かべてこう宣言した。

「いたぞ。水森亜土だーーーー!」

「えーーーーー!? 作風全く似てません!」

 しかしもう勢いの止まらないXは自分のビジョンを切々と説くのであった。

「常宿の船にガラスの板を置いてもらえ!
釣りに行くたびにそこで落書きだ!
しかも…」

「し、しかも…?」

「両手でだぁ〜」

「ははっ。ありがたいお導きありがとうございました!」
私はXに頭を下げながら、こう思った。

『やっぱり…マンガ家にしかなれんのか……』

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こ、これ作ったの誰…?

こっちは真実です。

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