釣船 湘南 茅ヶ崎 一俊丸

赤面な日々.1

仕事で大きな失敗をした夜、女友達に連れられていった居酒屋で、浴びるほど飲んだ。

自暴自棄になってまくしたてたのは、普段は絶対にしないような打ち明け話。

それはセキララかつ、100%の本音トーク。

たっぷり二日酔いの朝、連れの彼女からメールがきた。

『しばらく昨夜の店には行けないね』

でもさ、私はその店の馴染みじゃないし、しかも大人数での宴席。

お店の人もイチイチ客の顔を憶えていないのでは? と、油断し、数ヶ月後にまたのれんをくぐってみた。

……そしたらさ……

まず、店長。

それから従業員が次々と、私の席にわざわざ挨拶にやってくる。

「この間は、どうも」

彼らのニヤリと上がった唇の端が物語る。

『あの夜のレディーストーク、全部聞こえていましたよ』

そもそも仕事の憂さ晴らしで飲んでいたのに、なんであんな話をしてしまったのか?

悔やんでも悔やみきれない、その話……

泥酔の至りにぶちまけた……

それは……