★ 『ツリまくりのイキまくり』は隔週間つり情報に連載、のちに単行本になったものから抜粋、大幅改訂したものです ★
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1. 新種ツリオヤジ
夜な夜なヘネシー片手に王様気分の狂喜乱舞。
若いコを見れば札束で横面叩いてひざまずかせる。
1億2千万総リッチのバブル絶頂期、私はオヤジが大嫌いだった。
私の女友達もスペシャル嫌な感じのオヤジと付き合っていたっけ。
当時私の同年代のボーイフレンドからプレゼントされた24Kのブレスレットを見てそのオヤジ、
「ずいぶん、安物付けてるんだな」
おまけにちょっとでも隙を見せれば、イヤラシイ目つきで、
「今度は2人っきりで会おうよ」
MONEYにSEX、あんたらの頭の中はソレだけかい?
ああ〜、オヤジって大嫌〜いっ!
ところがそんな私が沖釣りを始めて、オヤジに対する目が変わった。
船上のゴムビキウエアのツリオヤジ、彼らは全然私の知っているオヤジとは、違う!
長年磨いた大事な技をビギナーの私に優しく伝授してくれる。
釣れない時は自分の魚を平気で分けてくれる。
しかもパンツに手を伸ばすどころか、電話番号さえ聞かれない。
な、な、な、なんて紳士だ〜っ!
気がつけばあんなに嫌だったはずのオヤジに、
「もっと教えて〜」とばかりに毎回薄着でスリスリ。
しかしあくまで女には興味ないツリオヤジ、
「ね〜ちゃん、風邪ひくぞ。
これ、着てな」
いつもこの一言でオヤジの上着を手渡される私。
これはもう同じオヤジでも新しい種…?