★ 『ツリまくりのイキまくり』は隔週間つり情報に連載、のちに単行本になったものから抜粋、大幅改訂したものです ★
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7 いきなり爆釣〜川崎 中山丸
愛し続けたスポーツカーMR2を、釣りのためにダッツンのピックアップトラックに乗り換え、ますますストリートビッチからアウトドアビッチにひた走りの今日このごろ…。
アウトドアと言えばキャンプにバイクにバーベキュー…そしてルアー。
先日堂々、手巻きでアコウを釣ったごほうびに師匠からライトでニートなルアーフィッシングの許可がでた。
たまには笑顔で楽しまなくっちゃ。
ということで、今回は川崎の中山丸の午後船でフッコ狙い。
私には初めてのルアー釣り。
周りのオヤジの誘いを参考にしようと、キョロキョロしてみると…
…?…
…?…
…?!
ただ海底から魚のフェイクをコリコリと巻き上げているだけ。
棒引きっていう誘い方らしいんだけど、なんか拍子抜け。
ルアーってもっと遠くまで投げたり、派手でカッコイイアクションばかりが売りなのかと思ってた〜。
こんな単調な誘いでメタルジグを本当に食ってくるの〜?
実際なかなか竿が曲がらない。
シケの次の日がいいって聞き狙ってきたのに、食いが悪い。
先にポイントに着いていた船長がコッチの船に向かって、もう全然ダメダメ〜って感じで手を振るのが見える。
ガ〜ン!
しかもダメ押しに船長たちの無線から、
「どこイッてもさ〜っぱり!」との声が流れてきた。
そういえば船長たちって一体無線でなんの話をしているんだろう?
一日中マジな話だけじゃないよねぇ〜?
いつもはブリッジから出て来て、
「ちゃんと釣れ!」って怒鳴っているのに、食いの悪い日は一歩も外に出て来ない船長もいる。
やっぱり釣れなくて一番イライラしてるのは船長なのかな?
前半は釣るよりも走り回る船。
春の風を冷たく感じていたら、突然なんの前振りもなく、まさにいきなりの大爆釣がオモテから始まった!
しかし私のいるトモまでなかなか回ってこない。
焦りつつメタルジグの色を替えたり、巻き上げのスピードを変えてみる。
もしかしたらアタリがすごく小さくて気がつかなかったのかも…?
竿先が極々わずかに揺れる程度なのかも知れない、と真剣に竿先を見つめる。
ど〜ん!
きた〜っ!
アタリは小さいどころか激しくガツッガツッ。ギューーーン!
前儀どころかキスもしていないのに、大きいモノをズ〜ンと深くまで突っ込まれたよう。
ひるまずにグッと合わせるとさらにギューーーン!
オモリ負荷20号の華奢な竿を使っているから引きもすごい。
いやぁ〜もう、気持ちイイッ!
理屈なし、文句なしに楽しい!
何人もの上乗りさんがタモを持ってアッチコチ走りまわる。
海面は魚が暴れバッシャバシャ。
船上はバッタバタ賑やかな大忙し。
魚に強く暴れられると何度もバレてしまうが、すぐまた貪欲にガッツガツ食ってくる。
びっくりするような小さい型もあのフェイクにかまわず食いついてくる。
ガッパガパ、バッホバホ、夢の入れ食い!
スーパー激しいイレまくりのヤリまくり。
最初にジラされたストレスも手伝って思わず漏れる、
「もうイク〜ッ!」
爆釣になってからはあーっという間に時間が経過。
沖揚がり後もしばらく放心状態…。
途中頭の先から足下までパーフェクトなルアーファッションにバス竿のルアーマンのボートと隣合わせになった。
ルックス決めている割りには魚はバラしまくり。
これじゃあ全然カッコよく見えないよ〜。
中山丸で竿頭とった50過ぎのツリオヤジのほうが全然魅力的。
もちろんいでたちはゴムビキウエア、帽子には洗濯バサミ。
釣りのカッコよさはやっぱり見た目でなく、ウマサとイコールなのだ。
8尾取って自信満々、その足で岩ボーに自慢しにいった。
ところが奴は褒めてくれるどころか、
「これってフッコじゃない、セイゴサイズだ。
しかもかなり赤ちゃんだ」
そう言われてみれば、隣のオヤジがどんなに大きいのを取っても私に掛かるのは手の平サイズがほとんどだった。
一番大きくても…45センチ…。
「お、お前こそ、この前釣った小さ〜いアコウ、あんなのはメバルと呼ぶぞ」と負け惜しみ。
しかし40センチサイズであれだけ興奮する私なら60センチオーバーの堂々スズキを釣ったら、失神間違いなし、か。
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全く不思議なのはどうしてこのルアー釣りを、手巻きでアコウの後にやっているのか? ってこと…。
全く順序が反対なビギナーだと、しみじみ。