『ツリまくりのイキまくり』14

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★ 『ツリまくりのイキまくり』は隔週間つり情報に連載、のちに単行本になったものから抜粋、大幅改訂したものです ★
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イナダの釣り方はこちら
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『放浪娘の帰還』

 日頃の私のタコぶりに師匠がとうとうプッツン!
ガ〜ン!
は、破門になってしまった…。

 心労のあまりに食欲ゼロ、わずか2週間で体重4キロ減のおっぱいペッタンコ、そして7年振りにマジな病気になってしまった…。

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 1週間、点滴打ちまくりのフラフラ状態。
運転していたのはいつものルート1号線、慣れてるつもりの交差点だったのに…
ガチャ〜ン!
オカマ掘っちゃった…。

 重なるアンラッキーに、あ〜もぉ〜、う〜んざりっ!
失敗も心配も、とにかく暗いことはもう〜嫌!

 せっかく始まったスーパー盛り上がりの秋の釣りシーズン。
こんなことで出遅れてなるものか。

 なかばやけっぱちで薬もマウスも締め切りもブン投げて、向かったのは伊豆半島、下田港。
正宝丸で新島周りのコマセ五目に挑むものの、スソはおろか赤っ恥のオデコをくらい、またまたガッカリ…。

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 乗船代2万円、まいたコマセは6千円。
これで1人オデコは涙、涙…。
ああ、2度あることは3度ある…。
またまた東京方面へ、スゴスゴと逆戻り…。

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 私のピックアップが止まったのは茅ヶ崎港の一俊丸。
伊豆からシッポを巻いて帰ってきても、ちょっと前向き。
近頃狙っていたワラサの前にイナダの様子を見ることに。

 一俊丸は私が初めて沖釣りをした船。
初体験からメジにヒィヒィ言わされたのは、ちょうど1年前。
以来、女1人の釣行も船上を行き来するオヤジギャグにもすっかり慣れて、年間釣行54回、釣った魚は33種。

 さて、今回、放蕩娘の帰還を、相模湾は暖かく迎えてくれるのか?

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 まずはサビキ仕掛けを付けての竿釣り。
浅い水深にいるウルメを釣って、そのまま仕掛けをイナダのタナまで下ろす。

 ククッ、ククッ…10本バリのほとんどに掛かったウルメが竿先を揺らす。
スーッと竿先を下げると、1分もしないうちに、ググググーーッ、ギュギュギューンに!

 な、なにごと〜!?
なんて強烈な引き!
ハリス切れを心配しながらも、なんとか竿を立てる。
海面ギリギリになってもギュンギュン暴れまくる魚の脇に黄色の縞。
こ、これがイナダの引きか…。
のっけから腰がくだける激しいご挨拶だ。

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 連日大盛り上がりの相模湾イナダフェスティバル。
特にウィークエンドは満員御礼、全船満タン、ツリオヤジあふれまくりの大集合。

 前夜到着、トモ制覇、気合いれまくりのイナダマニア。
仕掛けに積もったほこりを払ってやってくる、1年に今だけは船に乗る、イナダだけオヤジ。
普段は青物はやらないけれどイナダだけは、という特別イナダオヤジ。
み〜んな、この引きが快感でワラワラ集まってきてたのね…。

 竿での引きを十分に楽しんで9尾ゲットの後、手釣りに替える。
20ピロ分下ろしていよいよカッタクる。

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 しかしなにしろ1年前に1回ヤっただけ。
え〜っとどうやるんだっけ? と、左手は上向き、右手は下向きの猫の手でぎこちなくたぐってくる。

 1回たぐりきってエサをチェックすると、テッカメンの中にはまだコマセが半分残っている。
もっとキュッキュッと激しくヤっていいみたい。

 周りのオヤジたちもそれぞれ個性的なアクションで誘ってくる。
一体、誰に食ってくるのか?
スピード変えて、動きを変えて…ガツン! そこにきたのは水深ジャスト20メートル!
夢中でたぐり寄せるとゴックン、ゴックンと魚の動きがダイレクトで手に伝わってくる。
首を振りながら必死に抵抗しているのがわかる。
思わずヤリトリをしたくなるほどの引き。
おおっ、楽しいぞ〜!

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 水面でグルグル回ってハリを外そうとする奴を慎重に引き抜く。
1本目、制覇っ!

 その後はわぁ〜っと群れが回ってきて休む間もないバホバホの入れ食いタイム。
すっかり熱くなって目の前のイナダを追うのに目の色変える。
You turned me on , Baby !

 しかし17本まで数えたところで、数が止まってしまった。
周りのオヤジは絶好調なのに、私だけさ〜っぱり。
さっきと同じようにやっているのに、カスリもしなくなった。

「アタっているのはナマズ皮。
バケを取り替えな」と船長。
仕掛けを付け替えると、さらに数本ゲット。

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「おおおお〜」と思わず声が出ちゃう引きをもう一度堪能し、とうとうクーラー満タン早揚がり!
すっかり幸せで放心状態になった私に船長、
「イナダも引くけどワラサの引きは次元が違うよ」

 今日のイナダは40センチ級。
これがワラサになったら体長1.5倍、体重5倍。
そして…次元の違う…引き。

 一等賞の北海道シャケツアーに目がくらみ、申し込んだワラサ大会まであと10日しかない。
ど、ど、ど、どうしよー?

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これ書いたのは今から14年ほど前だけど、当時の相模湾のイナダ人気はすごかった。
今ではイナダよりカツオのほうが人気があるけれどね。
私はどっちも好きだけど、冬場、ちょうど今頃のイナダは、腕に差が出て特に面白い!

「『ツリまくりのイキまくり』14」への6件のフィードバック

  1. カツオ釣りの外道でイナダが来ますね。イナダおいしいよね。うんうん。実は、メインのカツオを釣ったことがないカーボンでした。

  2. なるほど・・・
    ハリスで指を切って数日で腫れて来た所が良いのか!
    すぐだと硬いもんなぁ。(何w
    でもカッタクリってやった事ないです
    手に直接伝わって来る感触は良いですね♪

  3. わざとスクリューにPE持ってかせて切断寸前で作ったら、すんげーデケーのが作れそう・・・。
    怖いから出来ないけど[E:sweat02]

  4. 14年前ワラサ・イナダに夢中でした。よく剣崎・腰越と通ったなぁ♪
    今度ラインで指切ったら
    チャレンジしてみます♪

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