釣船 湘南 茅ヶ崎 一俊丸

The Way to ツリまくりライフ.10

★ 『ツリまくりのイキまくり』は隔週間つり情報に連載、のちに単行本になったものから抜粋、大幅改訂したものです

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『港までの遠い道のり』

魚肉ソーセージ片手に竿を出す、性転換したツリオヤジと呼ばれる私の、唯一女らしい部分。

それはヒドイ方向音痴なところ。

碁盤の目になったNYでも平気で迷子に。
何度通った船宿でも到着までは、四苦八苦。

私に土地勘という本能はインプットされていないのか?

1つのコーナーを曲がりそこなえば、そこはいつも別世界。
出口のないパニックに大突入。

1人で釣りに行く時は、いつもハンドル握りながら、ハラハラドキドキ。
パッセンジャーシートに地図を拡げ、信号で停止するたびに、自分の位置を確かめる。

それでも深夜の走行は大苦戦。
道を訪ねる場所、人は少なく、看板も見づらい。
田舎道に入れば、なんの変哲もなく、目印になるものもない…。

行っては戻りの涙の道中。
早めに支度して、自宅を出ても、
「出船まであとわずかだー!」と、ラストスパートはいつも全力疾走。

シカやイノシシが出そうな、クネクネの山道を時速100キロで走り抜ける。
そのうちに、
「ううっ。なんか自分の運転で気持ち悪くなってきた…」

無事に港に着くと安心すると同時に、一気に我慢していたものを、防波堤で吐き出す…。
ふ、船に乗る前に酔ってどーする…?

って、これ、今から10年前の話。
今やカーナビがあるもん、と安心するのはまだ早い。

電話番号を頼りに船宿に向かうと、なぜか到着するのは船長の自宅だったりする…。

船宿のみなさん、カーナビだけが頼りの方向音痴の釣り師のために、正確な情報を!