青物の回遊とともに、相模湾では真夏の釣りがヒートアップ。
特に2016年はエビングが絶好調で、とうとう一俊丸では明日から専門船が出ることに。
そこでこの釣りの提唱者、ダイワのフィールドテスター村越正海プロに「エビングについて」お話を聞いてきました。
「コマセについたキハダは、ジギングではまず食わない」
「夏になると青物が派手なボイルを沸かせる、相模湾は元々ルアーマンのパラダイスでした。
しかし次第に青物はコマセについていき、ルアーマンに出番はなくなります。
僕はずっとコマセ船で、ルアーマンがいかに同居できるか模索してきました」
その答えが出たのが、2006年のこと。
久米島の漁師の釣法をヒントにし、自ら開発した、『エビング』でした。
村越プロは言わずと知れた、ソルトウォーターのパイオニア。
長い間、日本そして世界中を釣り歩き、そのノウハウで地元相模湾のルアー釣りを牽引してきました。
そのプロがはっきり言います。
「コマセについたキハダは、ジギングではまず食わない」
浅いレンジで食うカツオは、やりようによっては、ジグで釣れるとか。
ところが釣るための最大のコツは、小さいジグでふわふわと誘うこと。
これでは80号のビシを付けたエサ釣りとは、オマツリが必至。
エサ釣り師にとっては迷惑なため、同船できません。
そこで村越プロが発案したのが、エビング。
エビングのメリットは、重いジグ(200グラム以上)を使用しても、ワームをふわっと動かせることにありました。
これが効果絶大。
魚がコマセに付いた後も、問題なくエビングに食うのですが、
特にその前、キハダがコマセについていない初期は、動きのあるワームが好まれます。
当店が主催する『2016年キハダCUP』の結果を見ると、8月21日までに釣れたキハダは、生きイワシを使ったライブベイト船で、15尾。
コマセ釣りで、6尾。
そしてエビングで、12尾。
ライブベイト船はコマセ船と違い、7月にスタートを切っています。
片やエビングは8月1日のコマセ解禁とともに、各船舳先に入った4名のみで出した釣果。
エビングのキャッチ率がいかに高いか、わかっていただけると思います。
「タックルはキャスティング用でも、ジギング用でも」
「キャスティング用のロッドを用いるか、ジギング用を用意していくか?」村越プロのエビングタックルについて、一番多い質問だそうです。
村越プロの答えは、
「どちらでも大丈夫。
6フィート代のジギングロッドが扱いやすいでしょうが、手すりの高い船は7〜8フィートのキャスティングロッドがシャクリやすい時もあります」
またロッドが『何グラムのルアーが対応か』は、気にする必要はないとのこと。

リールは基本、(ダイワで)5000番。
PE5号を300メートル巻いておくのは絶対で、自信がある方は4号でも。
またキャスティングではハイギアがオススメですが、ジギングではノーマルがいいとか。
「メタルジグは集魚効果のために付けます。
メタルジグに引き寄せられた魚が、ジグを食おうとして襲いかかってきても、あの素材では食いつくことができません。
イライラした魚は最後には、ジグの近くに漂うワームに食いついてきます。
これがエビングが成り立つ仕組みです。
しかしあんまりジグにばかり興味を示し、ワームをスルーする時は、ジギングに変えて下さい。
特にフォールでルアーを食って来る時は、ね」
メタルジグの重さは、200グラム以上であれば、エサ釣り師と同居が可能。
あくまで縦に誘うのが乗合船でのエビングで、オマツリの原因となる、スライドジグは「言語道断」だそうです。
「ハリスは20号(できれば24号)3メートルがいいでしょう。
3メートルは、魚を引き寄せて釣り手がテンビンを持った時、船長が手を広げ、1手でタモを出せる長さです。
またハリスは長くするほど、シャクった時のアクションが、ワームに伝わりにくいです。
シャクリに慣れていないうちは、短くした方がいい時もあります。
しかし短ハリスは、クッション性が乏しくなるので、取り込み時に切れやすくなることも念頭に置いておきましょう」




