夢のライトタックル.1

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「相模湾なら、コマセ釣りしかないだろう?」
新しいことをするたびに、抵抗する人が出てくるのは知っているつもりでも、関東の沖釣りの全てを知っているような男から、いきなり電話でこう言われた時には、正直驚いた。

どうやら彼は先日、私が『五畳半の狼』に出演したのを見たようだが、『一俊丸でライトタックルの新しい釣りものを開発したい』
私の夢がそんなに、突飛に聞こえたのだろうか?

アジにイナダにマダイにカツオ……、確かに相模湾ではコマセの釣りものは欠かせない。でもそれだって、100年もの歴史がある訳でもない、そう反論したいのをグッと飲み込む。

ヒトから、いろいろと言われるのは、今に始まったことじゃない。
釣りとエロネタをからめて、つり情報で連載を始めた16年前は、当時の業界の大御所から、編集部に圧力がかかってきた。
「釣りは文化だ。あの下品な女をすぐに下ろせ」

『手巻きでアコウ』(注1)をやった時も陰口を叩かれた。
「そんな釣りを認めたら、電動リールが売れなくなる!」
言ったのは有名な深場釣り師らしいが、そんなこじつけ冗談だろう、と私は受け止めることにした。もしマジなら、いくらなんでも『こいつ、バカ?』の域だもの。

という訳で、適当に相槌をうって、コマセツリのススメの電話を切った。
言っておくけど、私はコマセ釣りを全否定している訳ではない。コマセを使えば簡単に釣れる魚種は多いし、イージーだからといって、そこに技がない訳でもない。

しかしコマセ釣りの最大の利点は、たくさん魚が釣れること。家庭の構成人数が少なくなる中、大漁が現代のニーズに合わない。
釣れる魚は少しでいい。確実に釣れる太い竿でなく、軽くて細い竿で、小さいアタリを拾いたい。魚の引きを感じたい。魚を釣るという達成感を高めたい。

あんまりヒトの言うことを聞くなよ、心が死んでしまうから—-。誰かの言葉が頭をよぎる。
千葉で成功した、1つテンヤを相模湾で試す、それがまず私の歩むべき一歩だった(続く)。

…………………………………………………………
注1 『手巻きでアコウ』
ビギナー時代に師匠からの指令で、たびたび行った深場釣り。500メートルもの水深を手巻きで巻くのは、釣りというより修行。

「夢のライトタックル.1」への8件のフィードバック

  1. 私も五畳半の狼を拝見いたしましたが、「新しい釣りものを開発したい」というお言葉にすごく魅かれました。それ以来、一俊丸さんのブログ(ナオミさんのブログも!)は毎日チェックしております。LTビシアジ、一つテンヤ、どれも魅力的です。相模湾での一つテンヤ、これからどう展開していくのか楽しみにしています。魚種豊富で豊かな海の相模湾ですから、きっと素敵な釣りになっていくのではないかと思います。大好きな相模湾で新しい釣りが増えていくこととてもうれしいのです。そのうち、おこぼれでもあずかりに釣行に伺おうかと考えています。周りの雑音はあまり気にせず新しいことを発信していってください。私はコマセ釣りも好きですが、コマセを使わない釣りも大好きです。キス、イカ、カワハギ、フグ・・・、どれも奥深く楽しい釣りです。たくさん釣れなくても釣ったうれしさが違います。魅力的な釣りが増えるのは大歓迎です!がんばってください!そうそう、ちなみにスルメ・ヤリのLT化もご検討ください。120号オモリを一日振るとへとへとになるもので・・・(笑)まあ、この釣りの性格上無理かもしれませんが・・・。まとまりのない文章でスミマセン。一俊丸さんのことを注目している奴がいることをお伝えしたくコメントさせていただきました。ついでと言ってはなんですが、釣果ブログ、もう少し早くアップしていただけると翌日の釣行の計画がたてやすいのですが・・・、勝手なことを言って申し訳ありません。では、釣行の際はよろしくお願いいたします。

    1. ぎょしんさん
      応援ありがとうございます! 今後もいろいろと試しながらやっていきますので、見守ってやって下さい。

      釣果ブログは、量が多くてなかなか早い時間に更新できないのが実情です。ごめんなさい。
      簡単な釣果でよろしければ、マリネスなどに流していますので、そちらをご覧下さい。

  2. > 1つテンヤを相模湾で
    以前知り合いのボートでの茅ヶ崎沖で。
    キスの傍ら一つテンヤ出してて、マゴチあげましたよん σ^^
     # ええ、決して真鯛狙ってたワケではありません、てばっっ www

    1. 全然関係ないけど、独立おめでとうございます!

      今度船上でゆっくり話しを聞かせて

  3. 去年の暮れに、たまたまテレビで「ひとつテンヤ」という釣りを知り、
    あまりのシンプルすぎる釣りに感動して、10数年ぶりに釣りを再開したものです。
    (「ツリまくりのイキまくり」持ってます。)

    >家庭の構成人数が少なくなる中、大漁が現代のニーズに合わない。
    私も、いつもそう思っていたのですけど、
    遊漁船の関係者からこのような言葉が聞けるとは思いませんでした。
    漁師じゃないんですから、数を釣る必要はないですよね。
    その日と翌日のおかずが釣れれば十分ですし、
    極端な話、納得のいく時間がすごせれば、魚は釣れなくてもいいと思ってます。
    (遊漁船って、魚を釣るための時間を買うものじゃないですかね。)

    あと、船に乗ってる時間は、もう少し短くていいですね。
    7時に出航なら、12時頃には港に帰ってきて欲しいと思ってます。半日で十分じゃないかなあ。
    船を下りて、おいしい昼飯を食って、夕方に家に着くというのが理想なんですけどね。

    1. ハヤタ隊員
      なんでもあけすけに話すのが、私ですから(笑)。
      遊船のハードルを低くするというのは、とても大事なことだと思っています。今後もいろいろ感想や要望をお聞かせ下さい

  4. 多くの釣り船では画一的な釣り方で釣るように指示されます。好き勝手やったらトラブルの元ですし、経験上ベストな釣法で釣らせたいという宿の気持ちもあるので当然のことです。でも創意工夫も釣りの楽しみの一つ。本来は仕掛けもオモリももっと自由にやってみたい、魚もいろいろ狙ってみたいと思っている釣り人も多いはず。釣り人がいろいろ試せて、面白い方法は宿のお客さんでシェアできるような、そんな乗り合いがあったら楽しいと思います。「アジにいってからヒラメのポイントいって最後はキス狙います、オモリの推奨は最初120→60→30ですが、違うの使うときは両隣に声かけてね、あとはご自由に」とか。

    1. 凪さん
      それはまた究極の釣船ですね!
      途中でカワハギもターゲットに入れてみたいところですw

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