カワハギの誘い方
誘い方は、私の場合4とおりに分けて考えます。
簡単に説明しますと基本ベースはタタキ、ゼロテンション、宙釣り、そしてキャストの4つです。
この4パターンを時に組み合わせながら釣っていきます。
【第1のパターン 】タタキ
まずはタタキの誘い動作と合わせ方を説明します。
これさえマスターすれば、いろいろな釣り方に応用できるので、ぜひ覚えて下さい。
まずオモリが着底したら竿を大きく上下に振り、エサを動かしカワハギにアピールします。
この時、オモリが底に付いたままですと、いくら竿を動かしても、仕掛けにまで伝達できません。
特に水深が20メートル以上のポイントや、柔らかめの竿を使用しているとなれば、なおさらです。
ラインは潮の抵抗を受け、海底付近での仕掛けはほとんど動いていないと思われます。
そこできちんとタタキの動作をするには、オモリを一旦底から離し、10〜30センチ完全に浮かせた状態で行うことが重要です。
タタキの回数に決まりはありません。ひとまず3〜5回ていどで十分です。
タタキ幅を小刻みにしたり、大きくしたりのバリエーションは、カワハギの釣れ方で判断するようにしています。
また竿によりタタキ幅を変えたりと、細かく上げるときりがありませんが。
そしてオモリを底につけてアタリを待ちます。
このアタリを待つ長さもカワハギの食い方で決めていきます。
もし頻繁にアタリが出るようなら早目の2〜3秒にしませんと、エサだけ取られる羽目に合うでしょう。
タタキ釣りの場合、このようにタタいて止めるのくりかえしでカワハギを寄せるイメージです。
タタキの後にアタリが感じられない場合は、止めるタイミングを少しだけ長く取ります。
ただしタタク動作は決して止めてはいけません。
アタリが感じ取れるまで、タタいて止めてをくりかえします。
もしアタリが感じられなくなった場合は、それはエサがないと判断できます。
慣れてくれば、エサが全て取られた感覚がわかってきますよ。
最初の内はエサが3個ついているので、3回アタってその後アタリがなければエサは全て取られていると判断してもいいでしょう。
このようにアタリを感じ取りつつエサがなくなっていればマシな方です。
なにも感じずに全てのエサを取られる場合も多々ありますから。

▲オモリが着底したら、10〜30センチ底を切って、ひとまず3〜5回ほどタタいて、カワハギを寄せる。

▲オモリを底につけて、アタリを待つ。タタキと待ちをくりかえして釣る。
カワハギのアタリは慣れてくれば、あるていど判断がついてきます。
コツとかカッとか、なんとなく金属的な感覚で手元に伝わります。
これが外道のトラギスやベラですと、ブルブルというような感覚。
使用する竿で手元に感じる感覚(いわゆる手感度)は、多少違ってきますが。
軟らか目の竿ですとコツ……の伝わり方を竿が吸収してしまい、優しい伝わり方となります。
逆に硬い竿ですと、アタリがダイレクトに伝わるので、明確に感じ取れます。
アタリを感じたらここで合わせる訳ですが、思いっ切り大きく合わせるようなことはしないで下さい。
大合わせだと、大型ほどハリが伸びたり、竿を上に上げた時に動作が一瞬止まり、テコの原理でハリが外れてしまうことが多いので注意が必要です。
カワハギの仕掛けはハリスも短く、全体的にピンピンに張っている状態なので、竿を軽く上に上げるだけで十分ハリ掛かりします。
もしカワハギが掛かれば鋭角的な引きが伝わってきます。
何尾かカワハギを釣れば、引きで本命か外道かの判断できるようになるでしょう。
上手くカワハギが掛かったら、後は一定のリズムでリールを巻くこと。
ここでもポンピングはしないことです。大合わせと同じ理由でハリが外れてしまう恐れが考えられるからです。
さらにタタイた後に仕掛けをタルマせ、エサを静止させカワハギに食いやすくしてやったりもします。
この場合も中オモリや集器を付けたりすると効果的ですね。
中オモリや集器を付けてタタキを入れると、仕掛けはトリッキーに動きより一層カワハギにアピールさせる事が可能です。
さらに竿を下に倒すことにより、仕掛けを海底にはわせカワハギ本来の採餌行動に近付けられます。
▲タタキの後のバリエーションとしての、タタキたるませ。
タタキを入れた後、仕掛けを海底にはわせ、カワハギに食いやすくさせてやります。
このようなタタキタルマセの場合は、下に倒した竿をゆっくり上に上げる間にアタリが出ることが多いです。
アタッたらそのまま合わせの動作に入ります。
カワハギでしたらゴンゴンとかガンガンっと鋭角的や金属的な引きを感じられるので、そのままリールを巻き続けて下さい。
これが外道でしたらブルブルと言う感じで伝わるので、30メートル以上の深場の場合はそのまま仕掛けを下ろし、カワハギが掛かるまで釣り続けるとよいでしょう。
例え1つのハリに外道が掛かっていても、コツとかカッと言ったカワハギ特有のアタリは感じ取れますから。
この場合もエサが3個付いているとイメージして、そのまま釣り続ける事です。
これが20メートルより浅い場合は、仕掛けの上げ下ろしも楽なので、外道が掛かってしまったら上げるようにしています。
ただし根周りなどでは外道が掛かった場合はすぐに上げたほうが賢明でしょう。
ハリ掛かりした外道が根に潜りこみ、根掛かりの原因となるからです。
【第2のパターン】ゼロテンション
この釣り方は私が一番得意な釣り方です。
アタリを感じ取ってから掛けるという、釣りの基本的要素がタップリ含まれてる釣り方だからです。
オモリを底に付け、ラインを張り竿先に掛かる負荷の曲がりをなくし、穂先をまっすぐにします。
この状態がゼロテンション。
この場合、できるだけ穂先に抵抗を受けさせず、常にまっすぐにすることに注意して下さい。
ナギならば比較的やりやすいですが、波が高いと難しいかもしれません。
もし波が高い場合は、船の揺れに合わせ竿を上下に動かして、ゼロテンションを保ちます。
この状態にするとアタリは手元や穂先で感じ取れ、確実に手感度や目感度の釣りとなります。
大体アタリの90パーセントは手感度で取れます。
カサカサとかチクチクと伝わるので、慣れてくればすぐにアタリを判断できると思います。
▲オモリを底に付け、ラインを張り、竿先に掛かる負荷の曲がりをなくすのが、ゼロテンション。
この繊細な状態を保つため、片手でチョイ巻きの操作ができるSHIMANOのステファーノは便利。
またただじっとゼロテンションで待っているのではなく、タタキ動作で竿を上下に振り、オモリを海底から離したり付けたりの後に行うと効果的です。
基本はオモリをトントンと底につけ、そして止めてゼロテンションでアタリを待つ、というイメージです。
このオモリトントンを激しく行うと、タタキの動作になります。
最初はゆっくりのオモリトントンからはじめ、アタリがなければタタキに移行するのもよいでしょう。
時には竿先にクンとかフヮっという感じでアタリが現れます。
ここで仕掛けを止めて、ゼロテンションにし穂先を注視。
すると目感度でもアタリを感じ取ることができます。

▲タタキを入れたゼロテンションでの釣り、基本パターン。
オモリでトントンと海底をタタキ、その後ゼロテンションで食わせる。

▲アタリが出ない場合は、タタキを入れてカワハギを寄せる努力をし続ける。
このゼロテンションでのアタリのカサカサという感触を取れたら、お使いのタックルは向いていると思います。
これがカワハギ専用竿でない場合は、この微妙なアタリが感じ取れないことがあります。
ほとんどのカワハギ竿の場合、高額になるほど高弾性素材や小型の軽量ガイドが装着されているので、さらに繊細なアタリを感じ取ることが可能となってます。
そしてアタリを感じ取ったら、合わせはゆっくりと竿を上に上げるだけで十分です。
もしここで大きく合わせてしまいカワハギが掛からなかったら、そのカワハギは驚いて他の方のエサを食いに行ってしまうことが考えられます。
したがって掛からなくても慌てずに、また仕掛けを下ろし、今まさにエサを食いに来ている活性の高いカワハギがまだいるとイメージしましょう。
ふたたびエサが残っている限りアタックしてくるでしょう。
このような釣り方がゼロテンションです。
ただこれもカワハギの密度が濃いエリアでないと中々効果が発揮できないこともあります。


