さて、この勝利インタビュー、
『釣り人の気持ちに沿い、うまく聞き出し、うまくまとめ、釣り人の気持ちを代弁する』これが鉄則だ。
しかし中には失敗することもある。
それは今シーズンのこと。
釣行のたびに2尾ずつキャッチし、『キハダCUP』数釣り初優勝目前だった尾張さん。
それでも長い間、
「優勝は全く意識していません」の一点張りだった。
ところが最後のキハダ釣り、沖あがりの時には、ぽろっと、
「日中は3号に乗っている2位の方の釣果が、すごく気になりました……」
(尾張さんはその日、8号船乗船)。
そっか、常に冷静で謙虚な尾張さんとはいえ、やはり心の奥では気にかけていたのねと、実感した私。
そんな尾張さんだから、いざ優勝が決まってコメントを求めても、相変わらずの奥ゆかしさ。
「そういうの苦手なんです……」と、なかなか話してくれない。
でも嬉しく感じてくださっていることは分かっていたので、
「じゃあ、こんなのどうですか?」と、私が尾張さんの心の裏の強気の部分を出そうと、提案してみた。
言ったとたん、パタッと尾張さんからの連絡が途絶えた。
まさか、私に限って、外すなんて……。
しかし冷静に考えてみると、このオヤジギャグ、確かに寒い……。
だからつまり、今こんな気持です。









