ナオ太郎の習い事〜野球.3

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珍プレーの続出で、すっかり練習試合の困ったちゃんなったナオ太郎(仮名)。

今や練習試合の勝敗は、9番バッターナオ太郎が握っている、といっても過言ではない。

しかし意外にも、私をはじめ他の父兄がハラハラと見守る中、ナオ太郎のバッドは快音を響かせた。

カーーーン!

打球はまっすぐセンターへ。

一塁までは辿りついたけれど、ベースを踏むことさえ知らないナオ太郎。

思わず私の声も大きくなる。

「そのハンペンみたいなの、踏んでーー!」

その一言でナオ太郎はなんとか理解できたが、すぐに足を離してしまうので、周りはヒヤヒヤ。

「次のバッターが打ったら、走れ!」と、監督がバッターそっちのけで、心配の矛先、ナオ太郎に指示を出す。

全員が注目する中、カーーーン! 

またしても、次のバッターがヒット!

父兄は一斉にナオ太郎に向かって、絶叫。

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ナオ太郎はさすがに父兄たちの尋常でない様子をさっし、必死の形相で、スタートを切った!

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しかし向かったのは…

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2塁ベースの反対の…

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なぜか、私の元…!

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慌てて追い返したものの、その後もナオ太郎は後続のバッターをことごとくアウトにさせた。

そしてそんな失態にはまるで気がつかず、ご満悦の表情で…

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試合は、『38対19』で、完敗。

申し訳なさそうに、グランドを後にする私に、誰も、

「また来てね」と声をかけるものはいなかった…。

(おわり)

「ナオ太郎の習い事〜野球.3」への5件のフィードバック

  1. うちの次男坊が初めて野球した頃を思い出しました・・・。
    ナオ太郎がどこで才能を開花させるか、楽しみですね。

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