そもそも『健診を受けたい』と言い出したのは、堂満船長だった。
メタボな体型以外にも、体にいろいろ不安があるらしい。
去年の夏は、1週間ほど入院もしたっけ。
でも1人じゃなかなか健診に行く気になれないからって、会社行事として予約を入れることに。
まあ、自分は血圧もど真ん中ストライクだし、特に太ってもいないので、心配することはなにもない。
でもこれを機に、健診を一俊丸の年イチ行事にするのも悪くないかな、と思ったのだ。
そして先日、健診から1ヶ月ののち、結果が送られてきた。
きっと肥満気味の船長たちは、要来院。
それから毎月、
「体重減ってないじゃない〜。ちゃんとダイエットしてる?」とか医者にねちねちと絞られるに違いない。
もしくは、肥満が原因でもっと深刻な病気が見つかるかも? と、みんなドキドキ……。
ところが、お互いの診断書を、覗き見しながら(それはまるで、初めてもらった通信簿を取り囲んでいる小学生のようであった)、
「ああ、ここは大丈夫」
「これも……あれも……」と、口々に指摘しあうと……、
「よっしゃーーーっ! オレ、健康!」のガッツポーズ!
一番不安がっていた堂満船長が、まず大声を張り上げると、次々に、「オレも」「オレも」の声。
しかし……
その輪に入れない者、1名……。
なんと!
私の診断書に燦然と輝く『要再検査』の文字!
なんで、なんでだ、私が一番運動しているのに。
そしてどっからどう見ても、一番ストレスがないのに。
納得いかーーん!
大喜びする船長たちの横で、うーーんと倒れる私。
く〜。よりによって、検査の日に、出るんじゃないよ、血ニョーめ〜。








