「ツリまくりのイキまくり』4

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★ 『ツリまくりのイキまくり』は隔週間つり情報に連載、のちに単行本になったものから抜粋、大幅改訂したものです ★
ヤリイカの釣り方はこちら
          ………………………………………
4. 痛い後の大きな悦び〜長井港 小見山丸
「手前の腕でかけて手前の腕で取ってこそ、釣り。
エレキだハイテクだは好かん」と私の師匠。
350号オモリ、深さ500メートルのアコウでさえ手巻きで釣り、弟子の私たちも電ドーリール使用禁止。
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 そんな訳で日頃から避けていたタナが深いイカ釣り。
今回はとうとうドキドキの初トライ。
 最後まで手巻きでできるのか?
投入はどうやるのか?
はたまたシャクリは?
イカが乗るってどんな感じ?
 U〜n Misterious Fishing…。
 謎は尽きないけれどとにかくヤってみなくちゃ分からない。
女1人ヤリイカ手巻きで勝負だいっ。
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 訪れたのは長井港の小見山丸。
犬塚弘氏にそっくりの大船長や、常連氏に出船までいろいろ教えてもらう。
「初心者じゃ難しいぞ。
まぁ俺に付いていれば立派なイカ釣り師になれるけどな」と船長。
「ほんと?」
「あぁ、10年後はな」
「な、長っ」
…ふ、不安は募る…。
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 いよいよ出船。
若船長に投入の仕方を教わる。
 なーんだ、簡単そうじゃん…と思ったものの、自分でヤルと結構難しい。
長い仕掛けに長いプラヅノはオマツリ、手前マツリしまくり。
その度に若船長が飛んで来てくれて仕掛けをほどいてくれるけれど、ひ〜ん、これじゃ全然釣りにならない。
 オモリを投げて投入器(これって実際に見るまで、コンピュータ制御とかいっぱい付いたハイテク物かと思っていた。
た、単なるパイプを連結させたものだったんだね…)からツノを落としてイク。
 タイミングを計って手にしていた最後のツノを放す。
ちょっとでのそれが早過ぎたら手前マツリの嵐。
反対に遅かったらハリが指にグサッ。
「痛〜いっ!」
 マジにFuckin’ 激イタ流血もの。
不器用な私に傷は増え、竿は血に染まっていく…。
 も〜超真剣にヤってやっとまともに投入。
糸フケをとってシャクリ。
ええっ?
What’s going on here?
地上じゃなんでもない120号オモリが水深150メートルじゃ、意外に重いっ!
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 それに船長の、
「はい。上げて!」の声で空巻きする回数が多〜いっ。
隣のオヤジの電ドーのウィ〜ンって音が止む頃には私はようやく道糸、青のところ。
 えっと…この後オレンジになって…その後緑…。
それでもまだ半分…(私のリールにはカウンタがない)。
もうちょっと…あとちょっとで最後の緑…Da〜mn! まだあった…。
 開始から2時間。
手は血まみれ、息は切れ切れ、バケツは空っぽ、気分はどんより。
 そこに後ろから若船長の声。
「乗ってるよ。ゆっくり巻いて」
 ええ〜っ!?
アタリなんか全然分からなかったけど、竿を手に持ったまま5分間コリコリと巻き上げる。
「ほ、ほんとだ、付いてる!」
 ジャーーン!
初めて見る生きたヤリイカ。
透きとおった体に水滴が輝いて、すっごい綺麗。
 逆さの姿に思わず、
「She is so damn CUTE!」
 海の女王と呼ばれているからこういうの想像してたのに、
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 本当の姿は繊細、少女漫画のプリンセス花背負って登場系。
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 初めてのうれし〜1杯の後、時間をおかずに2杯め。
それもやっぱり若船長がアタリを教えてくれた。
こうなると竿の揺れは全てアタリに思えてくる。
 ン? 今のアタリ?…と、若船長のほうを振り向く。
すると黙って首を横に振る若船長。
 う〜ん、おかしいな。
よし、今度こそ、で振り向く。
またしても船長の返事は無言のNO。
 う、う〜ん?
 それを10回くらい繰り返したところでシャクリ中、ズ〜ン! とくる抵抗。
さらに竿先が小さく、ツンツン。
 こ、これだ。
ついに分かったぞ。
ヤリイカが乗っている!
 こうなるとシャクリが重い、巻き上げ大変、手が痛いの3重苦も気にならない。
ガンガン、イクぜっ!
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 若船長に釣りを代わってもらった時は全部投入後2分以内で、
「うん、付いてるな」
 まるで海の中が見えているみたい。すご〜い。
ハズレなしで5杯ゲット。
「どうして?」の私の羨望のまなざしに一言、
「俺は実はイカオヤジなんだ」
 腕の差が如実に出る、奥深いイカ釣り。
またまた私、ハマリそ〜。
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 その日の竿頭は17杯。
私はヤリを4杯のスルメを2杯。
でも他のオヤジから分けてもらったのやら船長に釣ってもらったのやらで、結局15杯も持ち帰った。
 それにしてもツリオヤジと船長ってみんなすごい親切だよね。
パンツ下ろさない女にあんなに優しい男って他にまずいないよ。
 レディースアングラーにはたまには主人から離れて1人で乗合に乗ることを絶対オススメしちゃう。
1回ヤルともう病み付き、女の悦びイキまくり状態になるよ。
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 結局1日、休みなしでも手巻きでできた。
沖揚がりの後は電ドーリールなんて使うのはヒキョ〜モンだよねぇ。
相手はあんなに小さいのにさぁ〜なんてのたまうようになった私。
アコウはおろか、ヤリイカでさえオデコくらいまくりの岩ボーなら使い始めてもしょうがないけど。
 え? 船長に釣ってもらうのは卑怯じゃないかって?
…ま、まぁ…そ、それは…その…ビボーの勝利ということで…。
 Anyway、私は今年の秋、ワラサ、ブリを手巻きで取るのを夢見つつワークアウトに励む毎日なのだ。
          ………………………………………
 初のイカ釣りは本当に印象深く、昨日のことのように覚えているなー。
しかしイカの手巻きは投入回数が多く、『手巻きでアコウ』よりマジ、キツかった…。

「「ツリまくりのイキまくり』4」への15件のフィードバック

  1. 大王イカ、釣りたいですね。大味で食べてもおいしくなさそうですが・・・。10メートルですからね。

  2. 電動を使っていても
    イカはアコウよりキツイです。
    手巻き・・・
    頑張りましたね♪

  3. そろそろ手巻きでアコウの準備時期ですかね…
    あの感動をもう一度ε=ε=┏( ・_・)┛

  4. ☀ฺヾ(〃◑∀◑)ノ『おはよ♪』☀
    イラストのイカ君?ちゃんが可愛かった♪
    ノリノリのイカって・・・・・・・(。→ˇ艸←)プククッ☆
    おいらはイカ釣り未経験・・・・・・
    おいらがいったら船長&イカ親父たちは
    優しくしてくれるんだろか・・・・・・
    でも食べたらうまいんだよなぁーーー

  5. へそぱぱさん
    そんなに手巻きで感動したいなら
    いつでも深いとこ連れてってあげますよ・・・
    覚悟してちょ!

  6. イカ好きの俺でも『手巻きでヤリイカ』はあかん。体力もたん。
    手巻きでアコウの方がスキ。

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