『ツリまくりのイキまくり』16

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☆『ツリまくりのイキまくり』は隔週間つり情報に連載、のちに1999年に単行本になったものから抜粋、大幅改訂したものです ☆
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ワラサの釣り方はこちらから
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15. サンスポ ワラサ・マダイ大会

「前回行った初島のワラサ、俺は5本でお前は得意のボウズだったよな」
ストレートパンチをくらわすのは、梅ちゃん。

「『大会荒らし』と異名をとる梅大先生なら、もう優勝間違いなしっ!」
プレッシャー与えまくりの、ほめ殺し作戦は私。

 お互いに考えることはただ1つ。
身近な敵から潰しておこう!

 今日はワラサ、マダイ対象のサンスポ沖釣り伊豆地区大会。
いくらワラサ処女の私でも、大型1本の重量制なら1発のスーパーホーマーで優勝も夢じゃない。
目指すは1位、北海道シャケツアー!

3

 私たちが乗るのは、手石の永吉丸。
まずは船宿で席順を決めるクジを引くと、私は6番、左舷ド真ん中。
無難な席でまずは安心。

 意気揚々と支度をする私に、船長が小声で囁く。
「みんな大会で気が立ってるから、気をつけろよ。
オマツリして上がってきた魚なんて、ボヤボヤしてっと取られちまうぞぉ」
「まじぃ〜!?」

2

 見渡せば確かにみんなギンギン、真剣そのもの。
無言でてきぱき道具をセットする、百戦錬磨の大会オヤジたち。
竿を出す前からジリジリムードは最高潮!
神子元島に集結した船は21隻、釣り手は238人。
ま、負けるもんか!
明日のサンスポ1面、トップを飾るのは私のビッグスマイルさ!

「ワラサの釣果はまいたコマセに比例するぞ。
ガンガンまけ〜っ!」と叫ぶのは梅ちゃん。
全船スタート時間がくると、一斉に投入!

7

 
 早め、早めの手返しを心がけるが、潮は速く、状況は決してよくはない。
大会規定のハリスは3ピロといつもより短いが、2枚潮のせいもあって、投入のたびにオマツリの大嵐。

 誰かが食わせると、みんな振り返りジ〜ッと熱い視線を送るが、上がってくるのはイサキばかり。
ワラサのアタリはない。

 開始から2時間。
ハリスを6号に落とすが、やっぱり反応はゼロ。
ドラグゆるゆる、準備オッケーで待ちわびる私は、潮下のベストプレイス。
しかし35リットルのクーラーの中には、イサキ1尾のみ…。

「他船でワラサが上がったぞ」のアナウンスが響くたびに、みんな気合入れなおし竿を振る。
それでもとうとう1本も仕留められないまま、永吉丸はワラサのポイントを後にした…。

 ワラサは船団でまだ数本しか上がっていないはず、と望みはマダイに繋げることに。
大逆転を狙う私は、作戦変更。
ジャ〜ン!
名付けて『敏感なトコ集中攻めまくり大作戦!』。
潮が速くてハリスが短い分、タナ付近で集中的にコマセをまく。
これでマダイをメロメロ。
もぉ〜ダメェ〜。
我慢できないぃ〜。
…パクッ。とさせてヤル!

 な、なんとこの作戦がドンピシャリ。
ククッ、ククッと竿先にきた明快なアタリ!

「タイだ、ね〜ちゃん!」
上乗りさんが叫んでも私は、硬直。
竿先を凝視するだけで考えていることは、ただ1つ。
…バ、バレが怖くて、巻けない…。

「だ〜っ。ナニやってんだ!
巻けよ、ヤリトリだっ!」
隣のまっちゃんの声で我にかえる。
集まってきたギャラリーのヤジの中、ポンピングなんてヤっている余裕は皆無。
竿を脇に抱えこみ、ゆるいドラグを頼りにビクビクとハンドルを巻きだす。

6

 やっと上がってきたのは、コバルトブルーの斑点を持つ輝かんばかりのピンクの魚体。
胸ビレは長く透きとおっている。
そして、尾ビレについた黒いしみ。
正真正銘、間違いなしの…、
「マダイだっ! やったーーーー!」

8

 検量の結果は910グラム。
永吉丸1号船、小さくてもトップサイズだ!
後は煩悩丸出し、みんなもう釣らないでぇ〜と願いつつ、竿振りまくりの猛ダッシュ。
目の前には『船別1位』の4文字がチラチラ。
沖揚がりに向かってラストスパート!

 とうとう12時半、終了を告げるアナウンスが響く。
釣りをはじめて1年と6日。
ジ〜ン…。
最高のシチュエーションの中、堂々初の竿頭!

4

 ワラサはどの船も食いが悪かった。
加えてサメが続出で、無事に釣り上げたオヤジはほんの数人。
対象魚を釣ったのは11隻だけ。

 1位は4キロのワラサを取った横浜市の金沢さん。
…以下、省略…。
私は船別1位、総合10位、そしてレディスの特別賞を授与!
おめでとう!
きゃ〜、もう、嬉しい〜っ!

1

 今までデキの悪い私を迷惑がらずに指導してくれた船長たち、ツリオヤジ1人1人におっぱいスリスリして、
「ありがとうーーっ!」って言いたい気持ち。
大興奮の大会はデキ過ぎの大エバリで幕を閉じた。

5

「『ツリまくりのイキまくり』16」への6件のフィードバック

  1. ブラは外した方が、周りのおやぢの協力が得られたかも… ^^
     # 上半身マッパならなおさら ^o^

  2. 始めてのワラサ釣りは永吉丸でした
    松本船長には色々教えていただきましたよ
    懐かしいなぁ

  3. みなさん、コメントありがとうございます!
    >cobozさん
    次はスパッと脱ぎますわ
    >ままんちゃん
    (笑)がにくたらしいです〜。
    >Junさん
    私もとっても懐かしいです。
    熱い船長でしたね

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