『ツリまくりのイキまくり』9

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★ 『ツリまくりのイキまくり』は隔週間つり情報に連載、のちに単行本になったものから抜粋、大幅改訂したものです ★

コマセマダイの釣り方はこちら
          ………………………………………

9. スランプ脱出〜剣崎松輪 瀬戸丸

 メバル、フグ、アナゴには連続ボロボロにされ、鶴見の新明丸のマゴチ船では今年初、船中1人ボウズをくらい…。

 とぼとぼ港を後にする私に追い打ちをかける船長、
「へたくそ〜!」

 ううっっっっ。

 私の願いは切実。
釣れる釣りがしたい。
とにかく、釣りたい。

 ツキを取り戻すために私はまず、不調になる直前に金髪にした髪を茶髪に直した。
化粧も変えた。
お風呂で体を洗う順番も変えた。
仕上げに男も変えてみた。

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 そしてとりあえず釣れそうな釣りをやることにした。

 そこで選んだのは、生きエサ釣り。
あぶずる港の長三郎丸で生きイワシエサの根魚五目。
カサゴ5尾にマトウダイ1尾で、少〜し気持ちも落ち着いた。

 しかしそこに岩ボーが心ない一言。
「生きエサ釣りって金をエサにして、女の上に乗ろうとするみたいだよな」

 ひ、ひどいっ!
でも豪華な生きエサを使って簡単に釣ろうなんて、確かにちょっとズルイかも?
やっぱり女はいつも高飛車で自信満々の勝負師じゃなくっちゃ。

 ここはどぉ〜ん! と一発大逆転!
それにふさわしいのは海の王様、顔もしっかりオヤジ顔のマ ダ イ。
剣崎松輪の瀬戸丸で2回目のマダイ釣りにトライだ!

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 竿は某オヤジからもらった3メートルのムーチングロッド。
普段短竿を使っている私にはとてつもなく長く感じる。
もう竿先なんてL〜ong far away
その竿先に道糸がもぉ〜よく絡む。

 おまけにハリスは6メートル。
なんとか投入するまで、ありとあらゆるところにオマツリしまくり。

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 え〜っと、投入の後は…? と、隣のクロートっぽいアニィを参考にしてみる。
するとアニィはわずか1分半ごとにコマセの詰め替えをしている。

 半年前、伝五郎丸でマダイを狙った時は置き竿1本でアタリすらなかった。
それ以来、どぉ〜もマダイ釣りって退屈な印象が…。

 しかし今回気がついた。
釣れそうな人はみな、ちゃんと誘って攻めている。

 よしっ私も、と、すぐにヤリ替えるが、上げた仕掛けはテンビンに絡んでメチャクチャ…。
あ〜、これじゃ、投入回数は他の人のわずか半分だ〜。

 ところが開始30分、なんと左舷最初のアタリはまさかの私の竿に!
クン、クンッ。グーーーーッ。

「ええ〜っ! き、きちゃった!」
まだ心の準備ができてないっ。
ど、ど、ど、どうしよ〜!?
ちょっと待って〜っ!

 思わず隣のアニィに助けを求めた。

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 言われたとおりに合わせて、竿を持ちヤリトリに入る。
この日のための高性能のレバードラグのリール。
ドラグをちょっとゆるめて、リフティングにリーリング。
そしたら…
FU〜CK!

 そんなこと冷静に考えてられるのは魚が掛かる前だけ。
ギュ、ギュ、ギュィーーン! と強く引く竿を手にしたまま、頭は真っ白、放心状態。
体は硬直、単なる石。

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「ちょっと、貸して、貸して」
見かねた隣のアニィが私の竿を取り、ヤリトリを教わる。
竿を返してもらって同じようにカッコ良くポンピング…なんてできる訳ないっ!

 竿は結構重たいし、長くてフラフラ。
竿先を立てるだけで精一杯。

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 だけどようやく魚の引きも弱ってきた。
抵抗する元気がなくなっちゃったのか、そ、それともまさかのバレ?

 テンビンまで上げてきても、ひ〜ん。
魚が見えない。
やっぱりいなくなっちゃったの?

 あ そうだ、ハリスが長いんだ。
夢中でたぐるハリスの先にとうとう現れたのは1.5キロの本物、堂々のマダイ!
タモに無事に入るまでは、心臓バッホバホ。
やった、やった!
うれし〜っ!

 私はさらにもぉ1枚、1キロのタイを追加。
今度は全部自分の手であげ、幸せのマダイ初勝利!

 しばらくするとみんなどんどんアタリだして、船中興奮のるつぼ!
竿頭は3枚取った隣のアニィで、船酔いの2人を除いてその日は全員型を見れた。
みんな、おめでとー!

 私は沖揚がりまで15分おきにクーラー開けてニマニマ笑い。
夢じゃなかったことを確かめる。
まさに一発逆転でスランプ脱出!

 しかし私の快挙を素直に喜べないマダイ童貞の岩ボーは、
「コマセ釣りって女をシャブ中にして乗っちゃうみたいだよな」と嫌みな一言。

「な、なに〜っ!?
お前なんか、部長昇進祝いに師匠に連れて行ってもらった釣行でさえスソくらったクセに〜。
万年定位置スソ野郎〜っ!」

 私たちの低レベルの争いに終わりはない。

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 沖釣りを始めてまずビックリしたことが、マダイがわりと簡単に釣れる魚ってこと。
そしてマダイを初めて釣って一番ビックリしたのが、その美しさ。
ピンクの魚体に輝くコバルトブルーの斑点は水中でも目立ち、遠くの他の仲間に自分の存在を知らせるために付いているとか。

「『ツリまくりのイキまくり』9」への8件のフィードバック

  1. 瀬戸丸、懐かしいですね。 マダイとイワシメバルでよくお世話になりました。
    私も初めてのマダイ、此処で取ったんですよ。 確かに何度もクーラー開けてみた覚えがありますね。

  2. おいらもはじめて鯛釣れたとき感動〜〜〜
    エビでしたけど****
    コマセもライトで泥酔置き竿釣法(缶ビールを一時間に三本以上飲む危険なよゐこはやって行けない釣法)
    で?今は鯛ラバと一つテンヤにはまりまくりです
    確かにコマセに群がる鯛は池袋の指名の欲しいキャバくらのネエーちゃんみたいかも????
    鯛ラバで(東京湾)上手く行くと一kくらいまででの鯛は全てチャリコに見えると私の先輩アニーの言葉!キロオーバー手巻きは当たり前〜是非鯛ラバもやりましょう!

  3. 東京湾フグの外道でマダイを釣ったことありますが、マダイ狙いで釣ったことがない私です。。。

  4. おおおおおお!!
    真鯛♪
    おいらも初めての真鯛は半日アジ釣りでの
    外道で釣れた1.2kgほどの綺麗な真鯛だったなぁ~♪
    真鯛の美しさといったら・・・・・・・♪
    どんなに綺麗にお化粧してる女の子でも
    真鯛には敵わないような・・・・・・♪
    目の上の部分のアイシャドウ(ブルー♪)が
    大好きデスネーーー♪
    28日・・・・・・・真鯛に遊ばれてきます♪

  5. ボクが沖釣り始めるきっかけ作ったのはコマセ鯛デスよ。
    貸ボートで鱚の予定が貸道具・合羽無し・スニーカーで乗合乗って…3.5キロでした。
    しかし、未だにサイズ更新だけは出来ません。(笑)

  6. 鯛綺麗ですよね
    食べても美味しいし
    沖ヤンはどうしているのだろう・・・
    元気なのかな??

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