第30回 スポニチ山中湖ロードレース

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2010年5月29日 山中湖ハーフレース 
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受付会場で手続きやらトイレやらを全てすませ、スタート地点に向かう私は、拍子抜けした。

スポニチ山中湖ロードレース、ここで毎年私を苦しめていたゴール直前の坂が、ない。

決して道路が整備された訳ではない。
坂は坂として、変わらずそこにある。

変わったのは、私の意識だ。

ランニングチームMy☆Starに入会して3カ月半。

「坂道は近道」を信条とする岩本代表の元、傾斜10〜14%の峠を練習場に使ってきた。

月に2回ほどは私もそのキツイ練習に参加。

今じゃ…

私にとって…

山中湖ゴールの坂なんて…

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今回で3回目の参加になる山中湖レースだが、私にとってはいろんな意味で初レース。

まず、今までのなんとなく調子を見ながら、なんとなく走ってゴールするレースではなく、目標タイムがはっきりしていること。

そしてそれを達成するために、My☆Starの先輩がペーサーについてくれたこと。

こうやって他のメンバーを大切にするところ、極めてMy☆Starらしい。

さらにその先輩が今回自分のレースタイムを捨てた理由が、前日の練習会で思いっきり50キロ走っちゃったから、のトンでも理由も、My☆Starならではだ。

入会時、代表にカナブン(こうるさくブンブン飛ぶから)と呼ばれていた私は今では、黄色ショウジョウバエ(理由は察して下さい…)までに降格。

そろそろ本気タイムを出し、なんとか評価アップを狙いたい。

目標、1時間50分!

晴れて、ミツバチ(希望)に昇格だ!

しかし…スタート前に、不安材料が発覚…。

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ペーサーをかって出てくれたヒデ先輩のレースメイクはこんな感じ。

スタート直後はオーバーペース気味に1キロ5分15秒で突っ込む。
途中でちょっとゆるめ、後半ダッシュ。

平均として1キロを5分12秒で走りきれば、無事に目標の1時間50分に手が届く。

ところがいざ走ってみると1キロですでにハァハァ、ゼィゼィ。
(後で聞いたけど標高が高い山中湖は、空気が薄いらしい)。

3キロでペースダウンしてもらい、呼吸も少し落ち着いた。

「このペースで走り続けて、13キロ過ぎでまたペースアップだ」と、先輩。

それにしてもペーサがついているレースは、楽だ。
毎回頭を悩ませるゴールタイムの予測計算も一切なし。
このレース、私は一回も時計を見なかった。

給水さえ自分で取らず、途中暑くて脱いだサンバイザーも持ってもらった。
常に指示や励ましまでしてもらえる、まさに女王様レース!

…とランナーにとっては、いいこと尽くめだが、実際ペーサーはランナーよりよっぽど大変だ。

パートナーの表情から体調や感情を読み取り…

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ランナーの『はぁはぁ』の息づかいに注意し…

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パートナーの動きに合わせて、自分も動く…

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な、なんかちょっと…エロ妄想に突入しそうになった、ジャストタイミングで、
楽になってきた私の呼吸音を聞いた先輩が…

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思わず、赤面…って、こ、こんなバカでいいのか、自分!?

しかしアホなことを考える余裕があったのも、最初のうちだけ。

中盤になって早くも、スタート時点でのオーバーペースが脚に影響してきた。

暑くて、頭がボーッとする。
それに加えて、なぜか睡魔が襲ってきた。
疲れた時の特徴、気がつくとコースの端へ寄ってしまう私。

走るたびに負荷のかかる脂肪燃焼系のパンツも、こじゃれたアディダスのチュニックもやめればよかった。
いつものようにノーパン、ノーブラで走ればよかったと、悔やんでももう遅い。

2回目の給水で水をかぶっても、ちっとも暑さは解消できない。
重い脚取りにやってきたのは、またもや、上り坂。

いろんな条件に悪態をつくけれど、本当は分かっていた。
こんなに辛いのは、暑さでもウエアでも坂のせいでもでもない、自分の力を過信し過ぎてスタート時に飛び出したこと、ただそれだけだ。

「13キロ過ぎたらペースアップだ」と言う先輩に、正直に、
「できそうもないです…」と小声で打ち明ける。

素直に本音を吐き出したら楽になるんじゃないかと思ったが、それは全くの失策で、『無理』の言葉が頭にこびりついて離れなくなる。

もう景色なんてなにも見えない。
見えるのは、先輩の背中にプリントされたMy☆Starのロゴだけだ。

それはスタート地点では私を大きく支えてくれたのに、先輩から1歩遅れ、2歩遅れ、ジリジリと小さくなっていくたびに、絶望的な気持ちになる。

My☆Starに入会して3カ月半。
一体私はなにをやってきたのだろう?

世界1位とか、サブ3とか、そんな先輩たちと走るだけで、強くなった気がしていた
自分が心底恥ずかしい。

その時、ふっとあこがれの里奈さんの顔が浮かんだ。
100も200キロも平気で走っちゃう里奈さんだって、週末ごとに自分を追い込むトレーニングを欠かさない。

コースアウトすることばかり考えている弱気な自分にムチ打って、タイムはともかく、走りきらなきゃ。

きっと今、この時、里奈さんだって、どこかで苦しんでいるはずだから。

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さて、ここで一息ついて、ペーサーについての、エピソードを1つ。

某駅伝大会でとある女性ランナーにペーサーとしてついたのは、サブ3の男性ランナー。

彼の任務は1キロ4分の速いペースで、彼女を引っ張ること。

これまた人から聞いた話なんだけど、熟練のペーサーになるとランナーがついて来れなくなった時、自分もペース落としたと見せかけつつ、実は速度変わらず…とのトリッキーなことができるらしい。

しかし、この時の男性ランナー、ペーサーは初の試み。

中盤ペースダウンし始めたランナーに…

ど、ど、ど、どうしよーと…

チラチラと後ろを振り返るが…、

手のうちようがない…。

すっかりテンパったペーサが取った策…、

なんと、突然クルっと振り向き、ランナーに向かって、

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うすらヒゲがひっそりと残る、仮装ラムちゃんじゃなかったら、ある意味感動的だったかも…?

で、そう励まされたランナーも実は、女豹。

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と、根性全開で、ラムちゃんと女豹、ゴールまで猛ダッシュ!

無事2位でタスキを繋げた、とか。

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あ、仮装してなかったら、無理なくトップだったのでは? という突っ込みはナシで。

結局、去年一昨年と同じように、最後の坂は私には急に感じた。

ペーサーの先輩の、
「最後だ。抜いていこう」の応援に、対応できる力もなかった。

ゴールタイムは、1時間58分。

辛くも2時間を切れ、ベストの記録より3分更新できたのは、先輩の引っぱりのお陰に他ならない。

しかもこのタイム、去年の同じレースより30分縮んでる。

それでも、目標に遠くおよばなかったひ弱な自分が情けない。

まだまだ、練習不足。

それが分かったんだから、あとは走るしかないよね。

キイロショウジョウバエ、まだまだフラフラと飛びます!

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「第30回 スポニチ山中湖ロードレース」への8件のフィードバック

  1. 脱いだ時にスピードアップ!
    本番のフルマラソンで、真のスピードが見れるんですね[E:happy02]

  2. 星 飛右馬の大リーグボール養成ギブスのおパンツバージョンか?って、どこを鍛えてるんじゃ?

  3.  歩いただけで負荷がかかるパンツを履いても走れるなんて、ノーパンだったらもっと速いですね。

  4. みなさん、ナイスコメントありがとうございます!
    やっぱナオミの基本ノーパンがいいようですね。
    >もっちさん
    任せといて。なんか探す!

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