まあ、人間であるから、誰でも得意という訳にはいきません。
当然、お客様でも気楽に接することができる人と、そうでない人がいる。
で、自分がここ半年ほど、非常に不得意としているのが……
H口くん。
180センチはゆうに超える長身で、まだ20代、むちゃくちゃカッコイイ。
しかも釣りもうまく、非常に気さく。
この半年、
「ナオミさん」「ナオミさん」と、屈託なく話しかけられるたびに、
『そ、そんなに近づかないで下さい。皺を隠しているのがバレます!』と、心の中で大慌て、そそっと身を引いてしまう。
(ちなみにH口くんの奥様も、非常に綺麗な方で、同じ女ながら、私とは染色体の数すら違うのでは、と疑っている)。
H口君の前ではなるべく目立たぬようにしたいのに、そういう時に限って、大声で、
「ナオミさん、血尿直ったの? H口君に診てもらえば?」と、いらんことを言う人がいる。
H口君は看護師なので、話の流れとしては、よくあると思うのだが、私だって、こんなイケメンに血尿出していること知られたくないわ!
しかしH口君をめぐる緊張はいつも持続しているせいか、あろうことか、この間は、H口君が乗船している船で、私は大コケしてしまった。
それはもうマンガのように、おしりからズルーーッ!
いやもう本当、イケメンは苦手過ぎる。








