BW、裏方の道.2

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歯に衣着せぬ物言いでダメ出しを出しまくる、はらみんと私はぶつかることもあった。
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ある日、数回目のラフを見せた時、はらみんは相変わらずクールにこう言った。

「これからこの作品の悪いところを言う」

直後、プロのイラストレータのプライドが粉々に裂けた。

「毎回毎回、そんなに文句があるなら、はらみんが代わって仕事して!」

こ、この男、私のことエロマンガ家扱いしてやがるーー、と一見、私がキレたかのように見えたと思う。

でも本音のところは違った。

私はプロなのに、なんで元美術部ってだけで、この男は、こうも鋭いんだよ。
私よりセンスありやがるんだよ。

「あんた、本業SEのくせに、無駄に巨匠だろーー!」

例えるなら、私たち2人が乗ったのは、スポーツカー。
アクセル踏んでスピード出しているのは私だけど、ハンドル握って操縦しているのは、間違いなくはらみんだった。

その事実を認めるのが、ちょっとばかり恥ずかしかっただけ。

ぜぃぜぃ…肩で息をし、ケンカを売ってる私に、はらみんは静かにこう言った。

「ちょっと深呼吸してみようか?」

ふぅひー、ふぅひー…過呼吸なみに浅かったのが、だんだん深くゆっくりになってくる。

そして私より1枚も2枚も上手の男は続けた。

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私たち2人紆余曲折、でこぼこ道も走ったけど、目指しているゴールがぶるったことは一度もない。

それは2週間後、世界で一番過酷だと言われているフットレース、バッドウォータに挑む、岩本能史氏の花道を飾ること。

「悪いところ、言ってみてよ。
でも…、でも先にいいところから聞かせてよ」

こうして私はもう一度、ハンドルをはらみんに投げて、愛車Mac Proを走らせる。

ゴールに辿り着いた時の爽快感っていったら、なかったよ。

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「BW、裏方の道.2」への3件のフィードバック

  1. >アクセル踏んでスピード出しているのは私だけど、ハンドル握って操縦しているのは、間違いなくはらみんだった。
    スポーツカーがナオミさんで
    運転しているのがはらみんでは無いのかな?

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