歯に衣着せぬ物言いでダメ出しを出しまくる、はらみんと私はぶつかることもあった。
ある日、数回目のラフを見せた時、はらみんは相変わらずクールにこう言った。
「これからこの作品の悪いところを言う」
直後、プロのイラストレータのプライドが粉々に裂けた。
「毎回毎回、そんなに文句があるなら、はらみんが代わって仕事して!」
こ、この男、私のことエロマンガ家扱いしてやがるーー、と一見、私がキレたかのように見えたと思う。
でも本音のところは違った。
私はプロなのに、なんで元美術部ってだけで、この男は、こうも鋭いんだよ。
私よりセンスありやがるんだよ。
「あんた、本業SEのくせに、無駄に巨匠だろーー!」
例えるなら、私たち2人が乗ったのは、スポーツカー。
アクセル踏んでスピード出しているのは私だけど、ハンドル握って操縦しているのは、間違いなくはらみんだった。
その事実を認めるのが、ちょっとばかり恥ずかしかっただけ。
ぜぃぜぃ…肩で息をし、ケンカを売ってる私に、はらみんは静かにこう言った。
「ちょっと深呼吸してみようか?」
ふぅひー、ふぅひー…過呼吸なみに浅かったのが、だんだん深くゆっくりになってくる。
そして私より1枚も2枚も上手の男は続けた。
私たち2人紆余曲折、でこぼこ道も走ったけど、目指しているゴールがぶるったことは一度もない。
それは2週間後、世界で一番過酷だと言われているフットレース、バッドウォータに挑む、岩本能史氏の花道を飾ること。
「悪いところ、言ってみてよ。
でも…、でも先にいいところから聞かせてよ」
こうして私はもう一度、ハンドルをはらみんに投げて、愛車Mac Proを走らせる。
ゴールに辿り着いた時の爽快感っていったら、なかったよ。







>アクセル踏んでスピード出しているのは私だけど、ハンドル握って操縦しているのは、間違いなくはらみんだった。
スポーツカーがナオミさんで
運転しているのがはらみんでは無いのかな?
完成作品、はやく見たいです~。
みなさん、いつもコメントありがとうございます!