★ 『ツリまくりのイキまくり』は隔週間つり情報に連載、のちに単行本になったものから抜粋、大幅改訂したものです
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『初めての乗合船』
師匠と出会うまでは、船釣りというものが、この世に存在することさえ知らなかった。
釣りの経験はわずかに2回。
防波堤からハゼを釣ったことぐらい。
そんな私に師匠、
「1人でイナダ釣ってこい」
私の友人も面白がって、
「この間、テレビで女の子がアジ釣りやってたよ」といい加減な後押し。
NYから戻って半年、テレビすら持っていなかった私はすっかり騙された。
6時の出船を目指し、MR2に乗り込むと、着いたのは茅ヶ崎港。
港に入った私は、
「ゲゲ〜ッ!」
全然想像していたのと、違う〜っ!
秋が深まる日曜日。
港は回遊してきたメジのナブラで大盛況。
ワラワラと集まっているのは、青物マニア、目が血走ったオヤジ、オヤジ…。
オヤジ率はなんと99%!
今まで見たことのない光景。
それまでデートやピックアップ目的にしか来たことがないスィートプレイス茅ヶ崎に、まさかのオヤジの大洪水。
オヤジたちはもちろん全身ゴムビキウエア。
そんな中私は頭の先から爪先まで、ハーレムで揃えたブラックガール気取りのファッション。
履いているのはスニーカーで、長靴さえ持ってきていない。
もう完璧、浮き上がっている。
場違いな私は好奇の目にさらされて、ほとんど視姦状態。
もちろん乗船しても、目にするもの全てなにも知らない、分からない。
「このバケツに入っているのはなに〜?」
(アミコマセだった)
「この網がグルグル巻きになったのは一体どう使うの〜?」
(借りた道具は手釣り用だった)
上乗りさんたちにカッタクリ方を教わるもままならない。
イワシの生きエサを分けてもらい、言われたとおりにタナに落とす。
途端に、ガツン! と食って、ギュギュギューーーン! といきなり走り出すメジの衝撃!
自分がなにをしているのかさっぱり分からんの不透明な状態で唯一、鮮明に残ったのはこの引き。
この快感こそ、私のNOTHING BUT FISHINGの道のりの第一歩だった。
ところで岩ボーの初めての釣りは師匠に連れられて行ったタチウオだった。
岩ボーは激しい師匠の影響で、カサゴ、キス…といった、いわゆるビギナー向けの釣りは一切していない。
ある日の釣りの帰り、一門で初めての釣りの話で盛り上がり、岩ボーが師匠に聞いた。
「一体、師匠が初めてハマった釣りってなになのですか?」
「師匠なら最初っから『手巻きでアコウ』だったりして」と、私。
すると師匠は口ごもりながらボソっと、
「…ワ、ワカシだ…」
「え〜〜っ! 超〜ビギナー向けの釣りじゃないですか!」
それも相模湾、解禁直後で荒食い、早揚がり確実のワカシだったらしい。
デビュー戦が、女1人のカッタクリも意外だろうが、技師の師匠のワカシ釣りもある意味、意外なスタートだ。






ワシの初体験は「鯵」で、イナダが釣れてはまりました(笑)
山のぼラーだった私に「ほ~ら、釣りって楽しそうだろう?簡単そうだろう?」と渡された教本が「ツリまくりのイキまくり」でひた…(^^;)))
はまりまくって早何年?
ナオ姫様のせいだあ~っ!(爆)